シーグラス (ページ12)

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ハノ「海人のこと.....海人、何も言ってこなかった？」

『言ってこなかったよ？特に変わった様子もなかったし.....いつも通りの感じだったけど』

ハノ「.....そうなんだ....」

『あれ？この一週間、一緒に学校行ったんじゃないの？』

うぅん。と首を左右に振るハノ。

『え？別々で行ってたの？』

ハノ「うん...なんか、あの日から海人、私のこと避けてるみたい。」

ハノ「..........嫌じゃなかったのになぁ。」

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.........そっか。

いきなり抱きしめたってことは、

きっと〈やってしまった〉と

思ってるんだ。

けど、嫌じゃなかったって......

海人、そのこと知らないんだろうなぁ。

聞いたら絶対喜ぶ。

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『海人に聞いておくね。』

ハノ「ありがとう。」

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『で？彼氏さんと別れたって』

ハノ「そう。あの日、海人から元気もらって、次の日連絡しないで、彼氏に会いに行ったんだよね」

ハノ「......そしたら、浮気現場にばったり遭遇。」

『げっ！なにそれ』

ハノ「あれ？これ、現実？って頭パニックになったけど、Aや海人のことが頭に浮かんで、落ち着けた。」

ハノ「.......大好きだったけど......やっぱり、好きな人には、一番に想っててほしいから.......」

私は、ハノの頭をポンポンとして

『よく頑張ったね。..............すぐに、話聞いてあげれなくてごめんね。』

ハノ「ありがとう....」

『もし、次の恋したら、すぐ教えてね？』

ハノ「うん！」

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よかった。

ハノ、思ってたより落ち込んでない。

やっぱり、ハノは笑顔が一番似合う。

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けど、ハノの言うとおりだ........

好きな人の、一番になりたい。

........私も.......

先輩の一番になれるかなぁ....って

それは、奇跡でも起こらないとないか.....

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それはきっと、

宝くじの1等が当たるより難しい......

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