いちごミルク (ページ39)

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39　紫耀Side ページ39

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紫耀Side

コンサートはどんどん進んで

中盤のMC。

廉「どこを見渡しても僕たちのファンですから、こんなに心強いことはない」

と言いながら廉が会場を見渡したとき

一瞬動きが止まった気がした

ファンの人たちに気づかれない程度に

俺も廉が見てた方を何気なく見る

みんなが俺たちを見てる中、

ワンピースを着て、ふわふわの

セミロングの髪の女の子が

一人下を向いていた。

あ。

もしかしてあの子....

その後も廉を気にかけて見てると

あの女の子の方ばかりチラチラ見てて、

他のファンの子に気づかれないか

こっちがヒヤヒヤした。

最後の曲になり、ゴンドラに乗り

「King & Prince,Queen & Princess」

を歌う時、上からあの子を見た。

目に涙をためて、廉がいる方を見てる。

....綺麗だと思った。

こんなにたくさんのファンがいるのに

あの子の空間だけが光って見えて。

廉が夢中になる理由が

少しわかった気がした。

１日のコンサートが終わり、

明日の準備をして楽屋戻る。

廉は一番に走って楽屋に入ると

俺たちが楽屋に入ると同時に

「お疲れっした〜！」と出ていった

みんなあ然としてる。

玄樹「え？今の廉だよね？もう帰ったの？」

海人「ね。本当びっくりなんだけど。」

優太「なんか用事でもあったんじゃない？」

なんて言う優太の言葉と同時に

勇太と目があって、

勇太は小さくうなずた

あ。

そういうことか。

あの子に会いに行ったんだ。

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数日たって、今日は

次のコンサートに向けての

改善点をみんなで話し合っていた。

そんなとき、廉のスマホが鳴った

少しして、トイレに行っていた廉が

帰ってきて、スマホを持ち廊下へ

出ていった。

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