いちごミルク (ページ32)

今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:174,701 hit

32 ページ32

.
.
.
.
.
廉「ありがとうございました。」

タクシーの運転手さんにお礼を言って

タクシーを降りた

廉「行こか」

慣れた様子でマンションに入り、

私がオートロックを解除すると

迷いなくエレベーターに乗り

私の部屋の階を押した。

二人で部屋に入った

私をソファーに座らせると

手を離してキッチンに行こうした

『い、...いかないで...』

永瀬廉の服の裾を引っ張った

永瀬廉は私の横に座って、

廉「ん。どこにも行かへんよ。」

私の手を持ち、手の甲を撫でてくれた。

.
.
.

『...ん..』

気づけば朝になっていた。

ちゃんとベットに横になっている。

周りを見ると永瀬廉は居なくて。

急いでリビングにいくと、

廉「あ、起きた？おはよう。」

机の上にパンを置きながら

私を見て微笑んだ

『お、おはよぅ...』

廉「勝手に冷蔵庫開けてしもてごめん。キッチンも使わせてもろたわ。」

『いや、全然...』

廉「さ、食べよ？できたら起こしに行こうと思っててん」

『あ、ありがとぅ.../』

イスに座って机を見ると

食パンとスクランブルエッグと

ウインナーと、多分コンソメスープ

簡単なサラダがお皿に盛られていた。

食材もお皿も自分の家にあったもの

なのに、すごく不思議な気持ち。

『..おいしそぅ..』

廉「そう？そりゃよかったわ。」

『「いただきます。」』

一口食べると

『..おいし...』

廉「よかったー！..ぱくっ。ホンマや。美味しっ！」

私の前に座り、左手でお箸を持ち

もぐもぐ食べる永瀬廉。

やっぱキレイ顔。

左利きなんだ。

綺麗に食べるなぁ。

永瀬廉と朝ごはんなんて。

廉「ん？食べへんの？俺の顔、なんか付いてる？」

『え、あ、いや...//』

廉「...なんかえーな。こうゆうの。」

『...』

廉「朝起きたらAちゃんがおって、一緒にご飯食べてって。幸せやん。」

『...//.』

ご飯を食べてお皿を下げて、

廉「...俺、仕事やからもう行かなあかんけど..大丈夫..？」

『..う、ん..本当にありがとう...』

行かないでって思った

そばに居てって...

廉「...また夜来る。絶対来るわ。」

そんな私の気持ちを察したのか

永瀬廉はそう言って

私の頭をポンポンと触った

『..うん...』

永瀬廉は「行ってきます」といい

出ていった

.