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* 遠 慮 ? * ページ33

中島 side


9「ただいまー」


『おかえりなさい!』


9「Aちゃん!?」




ご迷惑をおかけしました。今日からまた、ここで生活しますので、よろしくお願いします。と頭を下げる。3日しか間が空いてないのに、こんなに会いたくて愛しく思ったのはいつぶりだろうか。と思い、抱きしめたい気持ちを堪えて、おかえり。って小さいAちゃんの頭を撫でる。




リビングの扉を開けると、嗅ぎ慣れた鍵谷の作るチーズダッカルビのにおい。聞かずとも今日の夕飯が何かがわかってしまう。



30「おかえり」


9「ただいま」


30「Aのリクエストだからな」


9「何も聞いてないやん」




卓さーん!これお風呂に入れてもいいですかー?とバタバタと近づいて来て、ずいっと俺の目の前に入浴剤を出す。




9「どこ行ってきたん?」


『養老渓谷ですよー。そこで買ってきたんです』




ちゃんと答えも出してきましたよ。と言うから、ご飯の前に答え聞かせてもらおうかな。と聞いてみる。




『陽平さんにも言いましたが、私、誰のことも男性として好きやないなって』


9「……まじかー」





まあ、想像どおりの答え。振られるってわかっとったから、今まで好いとーよ。しか言わんで、その先は言わんかったのに。とソファーにボフっと座り鍵谷をひと睨みする。




30「ちゃんと続きあるから」




鍵谷の言葉と同時にAちゃんが俺の隣に腰掛けてきて、やから、私を男性として好きにさせてください。とにっこり言うこの子は、男を手のひらで転がす天才だな。と思った。




わかった。と了承したのと同時に2人で座っているソファーにAちゃんを押し倒す。




9「鍵谷の前だろうが何だろうが、もう気にせんから。絶対俺を好きになってもらうけん」


30「頼むから、俺の前ではやめて」


『慎吾と同じ事、言いますね』


30「A、お願いだからわかって。それ、卓を煽るだけ……あー、ほらー」




慎吾に先越された。と思った。あいつも男やから、そんなん言われたらキスするやろう。と思ったら消毒する様にAちゃんの唇に自分の唇を重ねた。




『ふ、ん…んふっ…』


9「もっと舌、出して…っ!!いった!!」


30「ご飯!!俺のいないところでやって!Aも!気を付けろって言ったでしょ!」




写真撮ったからね。ライン流すから覚悟しとけよ。と鍵谷に言われるけど、俺的には、優心に宣戦布告できるから、どうぞ。と。




遠慮?そんなんせーへんわ



.

◆ リ ク エ ス ト 1 6 - 1 ◆→←* 今 日 、 何 食 べ た い ? *



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作者名:歌子(かこ) | 作者ホームページ:https://bit.ly/35Iex9O  
作成日時:2018年10月26日 22時

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