◆ リ ク エ ス ト 1 5 - 3 ◆ ページ31
石川 side
『恋愛感情がある人は今はいません。』
そうキッパリ答えたAに、ああ、失恋したなって勝手に凹む。追い討ちをかけるように、勇人さんが、ほんなら、お前を好きって言ってくれてる人はどうするん?って質問を投げかける。
G6「ここにいる慎吾もやけど、宮國やって、清水やって、あと中島やっけ?どうするん?」
チラッとAが俺の方を見る。バッチリ目が合って、逸らしたかったけど逸らしたら、負けてまう気がして。Aと見つめ合うような形になった。
『狡いかもしれんけど、私が男性として慎吾を宮國さんを優心くんを卓さんを好きになれるようにしてください』
G6「うわっ、ずっるいわ。それ」
やって、好きって感情、どっかに置いてきてしまって、わからないんですもん。と勇人さんの方に向き直ってしまう。
ただ、振られてしまうと思ったけど、誰も好きやないってことは、平等にチャンスがあるってことやん。卓さんが優心がリードしてるわけやなく、みんな同じラインやったってことや。
勇人さんの方を向いているAの腕を引っ張って俺の腕の中に小さいAを収める。うわっ!と声をあげ体制を崩すけれどしっかりキャッチ。
『え?慎吾!?何?』
G36「俺のことを好きになってくれる可能性有るってことやんな?」
『え、あ……まあ。そうかも』
すっぽり俺の腕に収まっているAが少し恥ずかしそうに言う。ああ、可愛い。と思ってしまう俺は本当にAが好きなんやな。と思う。
G36「なら、全力で俺に惚れさせてやるから、覚悟せえよ?」
『は??……ん、んっ』
ニヤニヤしながらこっちを見ている勇人さんの前で、耳元で小さく囁いた後、こっちを見たAの唇を奪う。Aの大きい目が更に大きくなる。
G18「慎吾!?お前、何やってんだよ」
Ys16「うわ、俺、人がキスしてんの結婚式以外で初めて見ました」
『ん、ふ…は、慎吾!?え、何で!?』
G36「お前が俺に惚れる序章や」
G6「うわー、キモい」
タタタッと大きな身体の菅野さんの後ろに回って威嚇してくるA。菅野さんも、大将に保護しろ。って言われた責任からなのか、自分の後ろにAを隠す。
G6「まあ、あれやな。Aの小悪魔的な発言も悪いんやで?」
好きになれるようにしろ。って言うから。火、つけたんAなんやからな。とケラケラ笑いなが勇人さんが言う。覚悟せえ?絶対俺に惚れさせたる。
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作者名:歌子(かこ) | 作者ホームページ:https://bit.ly/35Iex9O
作成日時:2018年10月26日 22時