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* 帰 れ な い 理 由 * ページ27

菅野 side(表記G19→G18)


G49「戻りましたー」


『お邪魔しまーす』


Ys16「お邪魔しまーす」


G18「原は本当に邪魔だから帰って」


Ys16「ええ!?」




ええ!?と言いつつちゃっかり椋丞の隣に座る原。何でこっちいるの?とAに聞けば、家出。と意味のわからない返事が返ってくる。




G49「家出って何なん」


『今月から……その前にちょっと連絡してもええですか?』




どうぞ。と言うと少し離れ背中を向けて電話し始めるAをガン見する慎吾と椋丞。そんなに気になるか?と思いながら、原に焼け。と指示を出すと、俺、たこ焼き得意っす!とやる気満々。




『もしもし。Aです。…あれ?陽平さんにかけたんですけど?何で拳士さんが出るんですか?あ、トイレ?……えっと、そしたら伝えてください。今日、帰れなくなっちゃいました。詳細はラインで送りますので見てくださいって。』




必死にたこ焼きを焼いている原に、タコの代わりに2つわさび入れろ。と言うとニヤニヤしながら、了解です!ってえげつない量を入れて遊んでいるけど、慎吾と椋丞は、全く気が付かない。




『……え?怒ってないですよー、はい、黙って家を出て言ったことは、ごめんなさい。あれ?あ、ハンズフリーにしました?あ、うるさ!帰れない理由?樹里ちゃんに捕まったので、はい。宿?えっと、智之さんの家に泊まります』


G18「勝手に決めんな!」




いきなり何を言い出すかと思ったら、うちに泊まるって。そしたら、慎吾が俺も泊まりますー。とか言うし、ちょっとモジモジしながら椋丞も、菅野さん俺も良いですか?とか言ってくる。




『智之さん。翔さんが保護しとけって言ってます』


G18「はあ?もう何?過保護過ぎじゃない?』


『良いっぽいです!はい、はい。陽平さんトイレ長くないですか?まあ、とりあえず今日は帰れなくなりました。って伝えてくださいね?はい、はい。切りまーす』





Aが電話を切った瞬間にテーブルに向き直る慎吾と椋丞の皿の中には、さっきわさびを入れたたこ焼きが他のたこ焼きと一緒にホカホカと湯気を上げて鎮座している。




G18「うち泊まるの?」


『ホテル取ってないですもん』


G49「なら俺も泊まってええですか?」


G30「俺も良いですか?」


Ys16「俺も泊まります」




何で原だけ問いかけ方式じゃねーんだよ。お前、寮だろ?と言っていると、さっきのわさびたこ焼きを食べて悶絶し始めた2人。はい、いい気味。




.

* 代 理 応 答 *→←* す る す る 詐 欺 *



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作者名:歌子(かこ) | 作者ホームページ:https://bit.ly/35Iex9O  
作成日時:2018年10月26日 22時

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