* 抱 き 枕 * ページ3
西川 side
7「胃袋が幸せやー」
『良かったですね』
9「遥輝、お前、いつ帰るん?」
7「もう帰る話ですか?」
もう夜遅いんですから、泊まって行ったら良くないですか?とキッチンで食器を洗いながら言うA。Aがそう言ってるんやから泊まってもええですか?と言うと、どーぞ。と卓さんと鍵さん。
30「布団ないけどどうする?」
9「リビングのソファーな」
『私の部屋のベッド、ダブルなので一緒に寝ましょー』
7「それは…」
9「遥輝、俺と一緒に寝るよな」
たまには一緒に寝ましょーよー。と珍しく駄々をこね始めるA。鍵さんに助けを求めると、なら俺がAと一緒に寝るから、遥輝、俺のベッド使っていいよ。とまたややこしい事を言う。
『陽平さんとなら一緒に寝るの慣れてるから、大丈夫ですね』
7「慣れてるってどういうことすか」
30「俺の家で保護してる時、毎日一緒に寝てたもんねー」
『ねー』
A、体温高いからめっちゃ温かいし、抱き枕にちょうどいいサイズだからオススメだよ。と完全に異性として意識していない鍵さんの発言にあからさまにホッとする卓さん。
30「てかさ、卓とAが一緒に寝たら?」
7「俺、卓さんのベッドで寝慣れてるから、それがええです」
30「どんだけ卓の家に泊まりに行ってたんだよ」
7「卓さんの家はみんなの家」
9「いや、俺とAちゃん一緒に寝る前提で話進んでるけど、おかしいやろ」
『今日は出来れば遥輝さんがええです』
まじか!と言えば、まじです。と返ってくる。はい、着替え。と鍵さんに渡されて風呂を促される。卓さん振られましたね。と言う。
9「今度は俺とも一緒に寝ようなー?」
『卓さんはダメです』
30「1日に2回も振られたねー、残念だわ」
9「思ってないやろ」
7「何で卓さんはダメなん?」
『緊張して寝られない気がしますもん』
トイレ行ってこよー。とリビングからAがいなくなった瞬間に、3人…いや、俺と鍵さんが盛り上がる。
7「緊張して寝られない。って完全に意識してるとしか思えないやつやないですか!」
30「ちょっとずつ、卓に気持ち傾いてるんじゃない?」
7「あ、でも今日、慎吾と会ったって言ってましたけど」
30「あー、確かに。少しの時間でも慎吾に会うんだもんな」
7「たぶん、慎吾が言ったんやないですか?」
30「そうかも。慎吾、1分でも会いたいだろうから」
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作者名:歌子(かこ) | 作者ホームページ:https://bit.ly/35Iex9O
作成日時:2018年10月26日 22時