それはまるで魔法のように【７】 (ページ34)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:189,069 hit

＊衝撃の事実＊ページ34

堀 side

梨さんと一緒に部屋に帰ると、既に布団の上でゴロゴロしているなおさん。あれ？鍵さんは？と聞かれ、隣にいた梨さんが、ロビーで電話してる。と答える。

15「鍵さんが電話とか珍しい」

39「Aちゃんと電話してた」

15「あー、鍵さんが保護してますもんね」

それがね、何か違うっぽいんだよ。さっきそれ聞きそびれたから、部屋帰ってきたら聞き出そうと思って。と梨さんも布団に寝っ転がる。だから、俺も寝っ転がる。

しばらくして、ガチャンと扉の閉まる音がして、あ！帰ってきた！と思って飛び起きると、お前プレイリードッグみたいだな。となおさんの突っ込み。

30「え？何？」

39「鍵さん、さっきの話」

30「さっき？ああ、Aの？」

カバンから化粧水出してお肌にパタパタとパッティングする。ああ、女子力高い系男子。なおさんがゴロゴロしながら、そういえばあいつ治ったんすか？と雑に質問。

30「完治ではないけど、松葉杖は取れたよ」

39「で、まだ鍵さんの家にいるんですか？」

30「いるって言うか一緒に住み始めたから」

15「え！？」

34「ええ！？！？」

39「一緒に住み始め……ええ！？」

そんなに驚くこと？と今度は保湿クリームを顔中に塗ったくり始めた鍵さん。ゴロゴロしてたなおさんも梨さんも飛び起きた。驚きますよ。ここからは４人しかいないのに、すごくうるさい。

30「もー、うるさいよー」

15「さらっと一緒に住み始めたから。って言いましたけどね、一大事ですからね！？」

34「鍵さん、これ、事件ですよ！」

39「え？実は鍵さんとAちゃんが付き合ってたってことすか？」

30「何でそうな…」

15「Aも鍵さんにはベタベタに甘えますからね。今、思い返せば自然な流れなのかもしれないっすね」

34「だから年末最後まで帰らなかったんですか！？」

30「それは実家が道内だか…」

39「このこと、卓さんは知ってるんですか！？」

15「慎吾は！？」

34「優心さんは！？」

39「まさか内緒で付き合っ…」

30「俺の話を聞け！」

目の前でパチンッ！！と手を叩いて、暴走する俺ら３人の制止をする。いや、だって何でねーねと一緒に住んでるんですか？と聞きたいことは山ほど。

30「まず、Aとは付き合ってません！一緒に住んでるって言ってもルームシェア。卓も一緒に３人で。」

とりあえず、お前ら前のめり過ぎてこわいわ。一旦落ち着け。と言われる。

.