◆ リ ク エ ス ト 9 - 2 ◆ ページ16
石川(亮) side
『あ、93年組の忘年会、慎吾の家でやって、あいつと一緒に帰ったらいいやん』
10「え!?慎吾さんと一緒に帰るんですか?」
『いや、まだ決まった訳やないからね?』
Aさんが辺りを見回して、トイレに行っている近藤さんとブルペンで投球練習中の上沢さんが屋内練習場にいないとわかり、遠くでゴロゴロと休憩している剛さんを見つけで大声で話しかける。
『ごーおー!』
12「なーにー!」
『93年会さーあー、慎吾の家でやろー!』
12「いーよー!」
デカイ声でそんな約束すんな!とコツンと遠くで大将に頭を叩かれる剛さんに見向きもせず、こちらに向き直る。
10「Aさん、俺とは?」
『いつ?』
10「今日?」
『今日は、亮の居残り練習に付き合うからダメー』
10「亮さん!」
68「ダメ!Aさんが鎌ヶ谷から帰ってくるってわかった日にお願いしたんだもん!」
10「Aさぁーん」
また今度ね?と毎回お決まりの台詞で断られる優心。最早このやり取りが好きなんじゃないかと思うくらい。
石川亮慎吾さんの家で93年会してから、慎吾さんと帰ろうかなって言ってます
石川慎吾ほんまに?
石川亮剛さんに言ってました
石川慎吾よっしゃ!ありがと
あ!何、慎吾さんに情報漏らしてるんですか!とさっきまで、Aさんと仲良く話していた優心に携帯を奪われ、勝手に慎吾さんにLINEされる。
石川亮優心です!俺、本気でAさんのこと好きなんです!ですから、慎吾さんがそうなら、俺だって頑張りますから!アピールめっちゃしますから!!東京で指咥えててください!
はい!と突っ返された携帯を見ると、既に既読がついていて、ふんっ!と鼻息荒くして、どかっと地面に座る優心。
石川慎吾え?優心?
石川亮もう僕です。亮です
石川慎吾亮、優心に言っておけ。俺はお前の何倍も何倍もAの事、好きやし、愛してんねん。お前みたいな弟キャラのやつには渡さへんからな!って
石川亮嫌ですよ。そんなに好きなら、自分で言ってくださいよ
石川慎吾そんなん言えたら言ってるわ
いや、嘘だ。この人、チキンだから絶対に言わない。俺を介してるから優心だって慎吾さんだって強気なんだ。
68「本当、やめてほしい」
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作者名:歌子(かこ) | 作者ホームページ:https://bit.ly/35Iex9O
作成日時:2018年9月24日 20時