* 手 伝 う 気 ゼ ロ * ページ32
You side
予定通り回復していて、100%の体重を左足にかけられるようになり、松葉杖を病院へ返却した次の日。リハビリも兼ねて1度自分の家に帰ってきて荷物整理。
陽平さんは投手組で今日から自主トレ。まだ歩き慣れない私を心配してか、陽平さんが遥輝さんに頼んだらしく、お目付役として遥輝さんと面白そう!という理由で雄也さんがうちに来ている。……面白そう。って、何やねん。
7「あらー、女の子らしいのかけらもないお部屋だことー」
64「楽器おいているから、めっちゃ狭なってるやん」
『あなた方みたいな高給取りやないのでね。社会人のアラサー女子が借りる一般的な間取りの部屋なんですけど』
都内で同じ間取りの物件借りたら今の家賃の1.5倍くらいですよ。と言うと、ふーん。大変なんやな。と他人事のような返答をして、コタツに入ってぬくぬくし始める2人。
『来週、引っ越しなので手伝ってくださいね!』
64「えー、いややー」
7「1回コタツに入ったら、そうそう出られへんー」
『何のためにうちに来たんですか』
7「また、転ばへんかの見張り役」
64「遥輝がちゃんと仕事してるかの見張り役」
『ほんまいらないですわー』
まあ、邪魔されんだけええか。と思って、夏物の服やら何やらをボンボン、段ボールに詰めて行く。
7「引っ越しいつ?」
『来週ですよ』
64「来週のいつ?」
『月曜日です』
は?月曜日って明々後日やん。何でそんなカツカツな予定組んだん?とお前アホちゃう?と言わんばかりの勢い。やって、部屋の契約解約したいって言ったら、来週までに立退き。って言われてん。しゃーないやん。
7「何手伝ったらええの?」
『家電は卓さんとか陽平さんの持ってる物のほうがええやつなので、ほぼリサイクルショップに売ります』
なので、こっちに来て1年ですけど、読まんかった本とか着なかった洋服の整理を今日するので、車出してください。とお願いしてみる。そんなんでええの?と言われるから、他に無いですもん。と言うと、余計にダラダラし始める。
7「なら、終わったら言ってや」
『高いところの物は、取ってくださいね?』
64「やって、遥輝」
7「はあ?ジャンケンやろ」
『どっちでもええですから』
ほんまにジャンケンして決めようとするこの人らは、果たして手伝う気が有るのだろうか?
マシュマロ投げをお願いします
.
281人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歌子(かこ) | 作者ホームページ:https://bit.ly/35Iex9O
作成日時:2018年9月24日 20時