* し っ く り く る ね * ページ39
鍵谷 side
コーチから内線でブルペンに、1回全員グラント来て。と言われ、行ってみると、全員ベンチに座って、練習を中断していた。
15「練習は?」
7「ベルなってたやん?あれで中断してんねん」
25「Aは?」
6「元職場の人らと災害対応中です」
30「マジすか」
9「マジです」
さっき、1回戻ってきて、何か災害あったら守ったるから、安心し?って言われた!と剛が照れながら言う。上沢が気持ち悪る。と剛に向かって暴言を吐くけれど、そんなの御構い無し。こいつもAのイケメンに落とされたんだな。
10「あと、無線を使って、すらすらすらって色々報告してる姿とか、すっごいカッコよかったです」
30「無線?」
9「Aって呼ばれとったけん、何か違和感感じたわ」
7「いや、卓さんが違和感感じたらダメやろ。助けて貰ったん同一人物やけどAAなんやから」
全員揃った?と監督に言われ、確認してないけど、はい。って答える。すると、さっき鳴っていたベルについての説明がされる。
80「巨人側のロッカールーム内で殺虫剤を使ったらしくて、その煙に感知器が反応して、ベルが鳴ったらしい。だから、さっき放送でもあったように、火事ではないから、Aが帰ってきたら、練習再開します」
25「Aどこに行ってるんですか?」
80「煙を吸った人に異常がないか診に行ってるから、もう直ぐ帰って来ると思う」
それまで待機な。と監督から告げられる。隣に座っている瑞輝が、ぼそっと、ねーね、大丈夫かなぁ。と心配してるから、1回こっち帰ってきてるみたいだから、大丈夫でしょ。と言うと、そうですね。と安心する。姉を思う弟の図。
戻りましたー!と元気に戻ってきたAは、おじさんと無線を付けた男の子と一緒に戻ってきて、監督のところに駆け寄る。
『監督、前の職場の上司です』
80「そうなの?北海道日本ハムファイターズの栗山です」
Aの現上司と元上司が挨拶をしている。こっちに近付いてきて、優心くん!ちょっと来て。と言うと、嬉しそうにAの元に行く優心。千切れんばかりに振る犬の尻尾が見える。
伝令「優心、元気ー?」
10「え?何でいるの?お前消防だったっけ?」
Aが俺の近くまで来て、優心くんの高校の時の友達なんやってー。と説明。だからか。ひと通り色々終わって、練習を再開すると、いつものA。やっぱり君はこっちの方がしっくりくるね。
.
254人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「プロ野球」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:歌子(かこ) | 作者ホームページ:https://bit.ly/35Iex9O
作成日時:2018年8月31日 7時