それはまるで魔法のように【２】 (ページ37)

今日:24 hit、昨日:2 hit、合計:249,850 hit

＊理由＊ページ37

近藤 side

さっき流された＂結婚しちゃえば？＂発言。もう一度ぶっ込んでみれば、真っ赤な慎吾と真っ青なAちゃん。

『え、無理』

G49「は？何でや」

『癖ありすぎ、我儘、潔癖』

G49「悪口やん。面と向かって悪口言うんか？」

『あ、でも最近、優しいよね？あと、過保護。何でなん？』

G49「あ、ああ。何でやろうな」

好きだからだろ？愛してるからだろ？と俺はもちろん、剛も上沢も思っているはず。俺らの前では告白なんてしないだろう。

G49「まあ、あれや。お前が行き遅れそうになったら嫁にもらう準備でもしておこうかな。と思って徐々に優しくしてみてん」

『さも私が１００%行き遅れるみたいな言い方。ええよ、仕方ないから、慎吾が一生二軍で戦力外通告でもくらったら養ったるわ』

G49「言うたな？」

12「いや、慎吾。一軍で頑張って、養ったる。ぐらい言えよ」

15「何で養ってもらおうとしてるんだよ」

G49「あ、せや。」

『アホやな』

G49「うるさいねん」

いつのまにかおひつの中のご飯を食べ終わったAちゃんが、ご馳走さま。と席を立つ。飲まへんの？と慎吾言えば、疲れて、ご飯食べたら眠くなっちゃった。と空になったおひつとお茶碗。それと使ったグラスを一緒に下げて洗ってくれる。本当できた嫁。

『もし、夜遅くなって帰れなくなったら、ホテルまで送ってくから起こしてな』

歯磨きして寝ます。おやすみなさい。とリビングを出るAちゃんの後ろ姿を４人で見送る。

15「嫁として100点」

12「友達として120点」

8「イケメン度200点」

G49「女として500点」

8「遅くなったら送って行くからって、あれ男の言葉だよ。ありゃ、優心が落ちるわけだ」

12「あんだけ打ち解けられて、普通の友達みたいに特別扱いしないで接してくれりゃ、好感持てて、卓さん好きになるわ」

15「しかも、お米を土鍋で炊くくらいの料理上手で？宅飲みしてても、サッと気遣いできる感じ。あれ、職場でもモテてるでしょ」

モテないわけがない。たぶん、慎吾が好きで愛してやまないって相手って知らなかったら、俺も惚れてたかもしれない。年下からも年上からも好感持てるあれは、本当の意味での魔性の女なのかもしれない。

8「焦っちゃダメだけど、油断したら、すぐに持ってかれちゃうからな」

15「本当それ」

12「上沢に続けるように頑張れよ」

G49「おう」

あんなに仲良しだから大丈夫。頑張れよ。慎吾。

.