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教室に入ると一緒に卒業したはずのクラスメイト 、
そして私達の卒業後に他の高校へ移ったはずの担任
授業だって高校時代と全く同じ光景の
少しうるさいクラスに
国語 、数学 、歴史 、 英語 ……
久しぶり過ぎて全然わからなかった 。
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お母さんに手渡されたお弁当を開く頃には
私は今どういう状態なのかもわからなくなっていた 。
『 … 美味しい 』
一口食べたお母さんの玉子焼きはいつもと同じ味で
美味しい 、まず夢って美味しさとか感じたっけ？
「 何1人で食べてるの？」
「 てかさ 、あいつ見て 」
お弁当を自分の席で開いた私に寄ってくる友人
笑いながら指さす先には 、
ゆるくセットされた髪をした小柄な男子生徒 。
「 先週までメガネだったのにイメチェンかな 」
「 A 、ウケるよね？」
『 … えっと 』
正直 、誰か覚えていない 。
だって私の記憶にあんな人はいないから 。
『 あれ 、誰？』
「 金指一世だよ 、陰キャラ過ぎて忘れてる？」
「 同じクラスなのに酷いねー 」
控えめに聞けばギャハハと笑う友人 。
名前を聞いて姿を見て記憶を辿ってみても
彼のことを私は知らない 、同じクラスなはずなのに 。
「 見過ぎだって 」
「 あ！ほら 、金指こっち見たじゃん 」
どうやら私は金指一世のことをガン見していたようで
彼と視線がぶつかってしまった 。
「 馬鹿！目逸らしなって！」
『 あ … 』
友人が小声で言うように
ペコリと頭を下げて目線を逸らした
「 ちょ 、やばいって！」
「 こっち来たよ … 」
けれど彼は私に向かって来たようで
友人はササっと逃げて行った 。
『 え 、あの … 』
私も席を立とうとした時には
目の前に来ていた彼 。
「 手紙 」
『 て 、がみ？』
焦る私に彼はポツリと呟いた 。
「 うん 、手紙 」
ポカンとする私を見つめる彼 。
「 名前書くの忘れちゃって 」
『 え？ん？ … もしかして？』
ふと思い出した朝の小さな紙の存在 。
ポケットからガサゴソと出したその存在に
彼はニコっと笑って
「 それ書いたの 、俺 」
そう言った 。
「 伝えたいことがあるんだけど … 今いいかな？」
私は縦に首を振り 、お弁当を閉じた 。
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kiko(プロフ) - 感動しました！読んでてすごく引き込まれたので続編が見たいです (2月25日 23時) (
レス) @page22 id: c89193cc02 (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki☆(プロフ) - 続きが見たいです！でも、作者さんのこと応援したいので無理しないでゆっくり更新してください！他の作品もすごく良かったです！ (2019年10月12日 8時) (レス) id: d0758bb83f (このIDを非表示/違反報告)
金指Love - 続きが見たい〜！ (2019年8月25日 15時) (レス) id: d0758bb83f (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 待ってます更新 (2018年9月20日 2時) (レス) id: 833ad1f191 (このIDを非表示/違反報告)
いちかわ(プロフ) - 作者さんの作品全部好きです！こちらの作品も楽しみにしてます。 (2018年8月10日 14時) (レス) id: 50dddb31e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年8月10日 14時
