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『 … 私のこと忘れちゃう金指くんなんて嫌いだよ 』
そんなに辛そうな顔しないでよ 、
私だって辛いんだから …
『 こんなに金指くんのこと好きにさせておいて
金指くんは私のことを忘れるとか信じられないし … 』
そこまで息継ぎをせずに言えば
金指くんは少し驚いたように顔を上げた 。
『 私の記憶が無くなるなんて許せないよ 』
最後まで言い切った時には
金指くんの表情が見えないくらい私は泣いていて
本当にダサいなって 。
『 金指くんの馬鹿 …… 』
最初から何となくだけど
この状態での永遠はないってわかっていた
でも少なくとも私が彼への恋心に気づくまでは
現在に戻ることは無いって思っていて 。
「 Aちゃん …… 」
なのに気づいてしまった恋心 。
そして現在に戻ったら金指くんから
私の記憶が無くなるなんて勝手すぎる 。
『 好き 、なのに … 』
お婆さんは眉を八の字にして私を見ていたから
どうにもならないんだと思った 。
『 うう …… 馬鹿 、馬鹿!』
わんわん泣く私 。
ふわっと金指くんの匂いがした 。
「 勝手でごめん 」
『 うう …… 』
ああ 、抱きしめられてるんだなって 。
金指くんの胸の音がすぐ近くでする
どくん 、どくんって 。
「 それと 、好きになってくれてありがとう 」
同時にぎゅっと後ろに回っていた腕に
力がこもったのがわかって
私は更にわんわん泣いた 。
「 Aちゃんのこと好きになって本当によかった 」
彼と離れるのが嫌で
私も彼に腕を回した 。
「 記憶は無くなっちゃうけど絶対に見つけるから 」
根拠のない言葉 。
だけど私は頷いた 、何度も何度も 。
『 見つけなかったら許さない 』
「 絶対に見つけるよ 、約束 … 」
まだ溢れる涙で前が見えなかったけど
唇に温もりを感じた 。
「 だから … 俺への気持ち忘れないでね 」
そう言った彼の腕の中で
私は泣き疲れて眠ってしまった 。
「 Aちゃんのこと大好きです … 」
そう囁く彼の声を最後に 。
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kiko(プロフ) - 感動しました!読んでてすごく引き込まれたので続編が見たいです (2月25日 23時) (レス) @page22 id: c89193cc02 (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki☆(プロフ) - 続きが見たいです!でも、作者さんのこと応援したいので無理しないでゆっくり更新してください!他の作品もすごく良かったです! (2019年10月12日 8時) (レス) id: d0758bb83f (このIDを非表示/違反報告)
金指Love - 続きが見たい〜! (2019年8月25日 15時) (レス) id: d0758bb83f (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 待ってます更新 (2018年9月20日 2時) (レス) id: 833ad1f191 (このIDを非表示/違反報告)
いちかわ(プロフ) - 作者さんの作品全部好きです!こちらの作品も楽しみにしてます。 (2018年8月10日 14時) (レス) id: 50dddb31e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるるん | 作成日時:2018年8月10日 14時