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卒業証明書の関係でちょっと高校に用があって
裏側から学校に向かって歩いていたんだ 。
もう少しで学校に着くなって思いながら歩いていたら
俺の前を歩いていたお婆さんが倒れてね 。
「 うっ … うう …… 」
「 お婆さん！大丈夫ですか！」
お婆さんの元まで走って
すぐに救急車を呼んだら …
「 あんたは恩人だよ … 」
「 いえ 、そんなことないです 」
「 本当にありがとう 」
病室のベッドで目を覚ましたお婆さんに
助けたことを感謝され続けて
「 無事でよかったです 、僕はここで … 」
「 もう行くの？」
「 はい 。これからもお元気でいて下さい 」
たまたまお婆さんが倒れたところを見て
救急車を呼んだだけなのにこんなに感謝される？
そこまで感謝されることをしたつもりは無いから
早く病室を出ようとしたのに 。
「 あんた 、好きな子に告白出来なかっただろう 」
お婆さんが言った一言で俺の足が止まったんだ 。
「 この先もうその子に出会えないかも知れないね 」
俺のこと 、彼女のこと 、何も知らないはずなのに
知ったような口調で話すお婆さんに顔を向ける 。
「 あんたの彼女への気持ちは長く続くよ 」
優しい口調なのに
どこか芯があるような 、そんな物言い 。
「 私からあんたにお礼をさせて欲しい … 」
「 お礼？ … そんな 、結構ですよ 」
「 どうしてもさせて欲しい 」
どうもこの空気は苦手だ 、
そう思っていた時に病室のドアがノックされた 。
「 … また会う機会があればその時にお願いします 」
もうきっとこのお婆さんと俺は
二度と会うことはないし
こう言っておけば諦めもつくだろう …
そう思いながら一言告げて
看護師さんと入れ替わるように俺は病室を出たんだ 。
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kiko(プロフ) - 感動しました！読んでてすごく引き込まれたので続編が見たいです (2月25日 23時) (
レス) @page22 id: c89193cc02 (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki☆(プロフ) - 続きが見たいです！でも、作者さんのこと応援したいので無理しないでゆっくり更新してください！他の作品もすごく良かったです！ (2019年10月12日 8時) (レス) id: d0758bb83f (このIDを非表示/違反報告)
金指Love - 続きが見たい〜！ (2019年8月25日 15時) (レス) id: d0758bb83f (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 待ってます更新 (2018年9月20日 2時) (レス) id: 833ad1f191 (このIDを非表示/違反報告)
いちかわ(プロフ) - 作者さんの作品全部好きです！こちらの作品も楽しみにしてます。 (2018年8月10日 14時) (レス) id: 50dddb31e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるるん
| 作成日時：2018年8月10日 14時
