光を【岡本信彦×Trignal】 (ページ5)

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炎神と風神が方舟で旅に出た頃。

水晶の前でその様子を眺める雷神がいた。

炎神、そして風神。

止まらぬものを止めにきたか

理解はしてくれなくていい

ただ、邪魔をするというなら仕方がない

「熱風が雷雨に敵うか

やってみろ！！！」

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方舟は荒れた海を進む。

天候はどんどん悪化するのみ。

炎神は地獄照らす焔を

風神は瘴気飛ばす息吹を

放つ。

道を切り開くために。

その時だった。

＜もう、止めてよ＞

友の争いなど見たくない。
なんでこんなことになったの。

＜いやだ、みたくないよ…＞

願いのようだった。

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炎｢この声は、願いは。風神聞こえたか？｣

風｢ええ、水神の声です｣

炎｢仲間が調べてくれた方向からだ。先を急ぐぞ｣

風｢ああ、間に合うといいのですが｣

炎「間に合うさ」

そっと微笑む炎神に安堵を覚えた。

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