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―5月上旬―

初夏の日差しが暖かく、いや暑く感じるようになったこのごろ。
今日はとっている講義がどれも休講になるという珍しい日。

だから今日は楽しいサークル活動に時間を使うことにした。


元気な挨拶はわたしの取り柄だ。

『おはようございまーす!』

モブ1「A先輩今日も早いですね!」

『もっちのろーん笑』


―――

活動終了後

?「A、お疲れ!」


『みほ!お疲れ〜』

みほ→Aの親友


服の話や大学の話をした後、突然真剣な顔で話し始めた。
こんな顔は劇以外でみたことなかったかもしれない。


み「そういやさー







まだ、諦めきれてないん?声優になるの」





『急だね。まあ…うん。』



私には(叶うことのないと思う)夢があった。

声優になって1人でも多くの人を笑顔にさせること。


たとえ養成所に通えることになっても、
最終的に声優としてデビュー出来るのかさえも分からない。

正直、私には向いていないと思っている。

それでも出来るならとか考えた時もあった。

でも声優の世界。現実とは違う。
甘い考えじゃ生き残ることは出来ない、厳しい世界。


親に何度も言われた。

''現実を見ろ。声優以外にAに向いている仕事はあるから''


だから就活に集中していた。
早く就職先を決めれば、少しは諦めがつくのかなって。




私のたくさんの感情を受け止めてくれたみほ。

何度もどうしたらいいのかな?って相談したっけ。

心許せるのかみほだけだと思うから。




そんな優しいみほから

思いもよらぬ提案が来た。


み「よかったら、受けてみたら?」


渡されたのは新作アニメのオーディション概要。
一般応募でヒロイン役を決めるそうだ。

一応対象年齢ギリギリだ。

『私は…』

戸惑った。突然すぎたのもそうだし、みほからこんな提案を受けたのも初めてだったから。

み「Aはこの4年間何をがんばってきたん?
声優になりたい!!!って何度も伝えてくれて、興味なかったサークルにも入って、しかも影で1番がんばっててさ!
挑戦せんと、やりたいことは逃げていくだけだよ!」


挑戦。この言葉に強い思いを感じた。

そっか、諦めるなんて言葉に囚われてたのかもしれない。








『わかった!ダメもとで頑張ってみる』


その日の夜。
わたしはオーディションの申し込みを済ませた。

最初で最後。そう心に誓った。

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  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

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あずきいろ

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設定タグ:声優 , , 男性声優   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:あみりんご | 作成日時:2017年5月31日 16時

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