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【鬼殺の剣士】竈門炭治郎 ページ4

目の前の鬼が塵になって行く。

それを測ってか測らずか。
俺の鎹鴉が羽をバタバタと羽ばたかせながら俺に伝令を伝える。


「伝令!伝令!カァ!
北北東にて鬼が出現!
竈門炭治郎と共に討伐せよ!」


…どうやら俺を休ませてくれる気は無いようだ。


くそう。何時か過重労働で訴えてやる。

…と、言うより……

『北北東ってどっち?
あっち?そっち?』

俺は右と左を交互に指差す。
極度過ぎる方向音痴な俺は鎹鴉に方向を聞く。


鎹鴉はまたか、
と呆れたようにカァ。とひと鳴き。

鎹鴉が来い、
と言わんばかりに羽ばたいて行くので
俺も置いて行かれない様についていく。





「貴方がAさんですか!
俺は竈門炭治郎です!!!!
よろしくお願いします!!!!!」

元気で大きな声で挨拶してくるのは炭治郎。

つまり、俺の合同任務の相手。
炭治郎の想像以上の大きな声に戸惑いながら返事を返す。


炭治郎って確か鬼を連れていたんだっけ。

けれど人を食べない鬼。
人を守る鬼。

にわかには信じられないけれど、
素直すぎると有名な炭治郎。

嘘を吐くとは思えないから
とりあえず黙っておこう。

「行きましょう!Aさん!」

眩しいくらいの笑顔で俺に言う炭治郎。

何だか後光が差している気がするけれど、気の所為だろう。


…任務地にいた鬼は2匹。
俺と炭治郎は手分けして一人1匹を討伐する事になった。



俺の方の鬼は女鬼だった。
離れていても分かる。

…大層な美人さん。
……胸も大きい。
………胸元が開いてる。


……いやいや。


…変な気持ちが公に出てくる前に倒してしまおう、と俺は鬼に刀を向ける。


ここは俺も先輩。

早い所倒して炭治郎を加勢して
格好良い所を見せてやりたい。


『…雷の呼吸…』

俺のその呟きと構えに
鬼も攻撃態勢をとる。

『肆ノ型 遠雷』

鬼の驚愕の声が聞こえる。
…その頃にはもう首が切れていたのだけれど。

「おーい!Aさ〜ん!」

炭治郎が手を振りながら駆け寄ってくる。

…俺の援護は不必要だったか。
うーん。残念。

そんな俺の気持ちを読み取ったのか
炭治郎は嬉しそうに言った。


「禰豆子が助けてくれたんです!
Aさんもお気持ち、ありがとうございます!

でも!鬼とはいえ女性に不埒な想い抱くのは良くないと思います!」

腰に手を当てて叱るように言う炭治郎。

『…炭治郎って超能力者か何か?』

「いいえ!匂いで分かります。」

…匂い?……。

炭治郎はこれが想像する以上に
色々とすごい人かもしれない。

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作者名:ふわくん | 作成日時:2022年2月6日 8時

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