夢の時間の始まり。 ページ4
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かな「え？何よ今更。あ、これペンライトね。あとこれうちわ。カズくんのも買ったけどそれだけだと恥ずかしがるだろうと思って翔くんのも」
てきぱきと大きいカバンからいろいろ取り出して渡してくれる。
思わずカズのうちわをじっと眺めてしまい、かなに見過ぎ、と笑われた。
かな「緊張してる？」
A「分かんない…けど、ついになんだと思って」
かな「かっこよすぎて腰抜かさないでよね」
そんなに…？だってカズでしょ？
いつも見てるカズでしょ？
そりゃさすがにあのまんまではないにしても
本人と何回も顔は合わせてるわけだし…
そんなにすごいものなのか…。
かな「…まあ見れば分かるって」
そんな私の心のうちを見透かすように、かなが笑った。
かなに連れられて会場ゲートに向かうと行列ができていて、ここで手荷物検査とか、座席番号が分かったりするらしい。
かな「アリーナかも…」
A「え、アリーナ？」
かな「やばいよ、勝負だよA…！」
かなの気迫におされながら手荷物検査が終わった子達の様子を見ると、きゃーって叫び声を上げて喜んでいる子たちがいた。
あの子たち、近い席だったのかな。
すごい…泣いてる子もいる。
それだけみんな、この日を楽しみにしてきてるってことなんだろうな…
ぼーっと眺めていると、「私たちの番だよ」ってかなに背中を押される。
ハッとして荷物をスタッフの人に確認してもらっていると、先にチケットを受け取ったかなが私を凝視した。
A「？どうした….」
かな「アリーナだった…しかもここは….めちゃくちゃ近いよ……！！！！！」
A「そ、そうなの！？」
てことは…………
カズに見つかる可能性も高くなるってことじゃ…
って言いたいけど
こんなに喜んでるかなを前にしたら言いにくい…
ああもうどうにでもなれ。
こんなにたくさん人がいるし、
いくら客席よく見てるって言ったって
暗い会場じゃ簡単には見つからないだろうし
ドキドキうるさい心臓を抑えて、会場へ入る。
到着した席はたしかにステージに近くて…
いや、近いどころか真横で。
こんなの、めちゃくちゃ顔が分かるんじゃ……
かな「A、私がぶっ倒れたらよろしくね…」
A「ちょっとやめてよ、私もそれどころじゃな…」
そう言う私の手にしっかりカズと櫻井さんのうちわを握らせてかながニヤッと笑った。
かな「しっかり応援、しなきゃね〜？」
A「……」
そのとき会場が暗転して、どよめきが起きた。
嵐のライブが、始まる。
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ゆず(プロフ) - 続きが気になり一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます (5月21日 20時) (
レス) id: 2cfd32ee74 (このIDを非表示/違反報告)
MILK - 読んでいてとても楽しかったです！これからも頑張ってください！(=^ェ^=) (2023年3月31日 15時) (レス) @page18 id: 6fb80e3aaf (このIDを非表示/違反報告)
あおば(プロフ) - ららなさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです。ゆっくりな更新になってしまってますが、これからもよろしくお願いします＾＾ (2023年3月20日 13時) (レス) id: f7d7729b51 (このIDを非表示/違反報告)
ららな - とてもおもしろくてキュンキュンしました！続きも楽しみにしています！ (2023年3月16日 0時) (レス) @page15 id: 43dcf108d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリサ.
| 作成日時：2023年2月21日 15時
