あざとい共演者 ページ22
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「主人公役の、二宮和也さんですー！」
カズ「よろしくお願いしまーす」
ドラマの撮影現場で紹介してもらい、ペコペコとお辞儀しながらも脳裏によぎるのはAのあの言葉。
" 幼馴染、やめない！！ "
いやなんでだよ、
絶対あれそういう雰囲気だったじゃん。
俺にしてはだいぶ勇気振り絞って攻めたつもりだったのに
なんかキレて出て行ったよなぁ…
カズ「わけわかんね…」
「どうしたんですか？」
カズ「ああ、まりちゃん。ごめんね、なんでもない」
まり「ふふ、考え事ですか？もう紹介終わりましたよ。私今回二宮さんの相手役でご一緒できるの、本当に楽しみにしてました」
….あーそうそう、こういうあざとさ。
首を傾けて上目遣い ね。
前の俺なら食いついてたところだけど、なんかもう全然そそられない。
でも一応、笑顔を貼り付けて対応する。
カズ「ほんと？俺も楽しみだったよ。ドラマでは初だもんね？よろしくね」
そうやって目を見つめると、ポッと頬が染まった。
俺のアイドルスマイル、こんな若い子にもまだまだいけるってことだな。
あいつには全然通用してないみたいだけど………
またAが帰って行ったあの日のことを思い出して、慌ててその記憶を頭から追い出す。
そのあとは慌ただしくリハーサルやら本番やらをして、あっというまに1日が終わった。
カズ「あー疲れた………」
時計を見ると0時近く。
明日も朝早いし、とっとと帰って寝よう。
スマホを開いてもAからの連絡は特になし。
そりゃそうか、俺からも連絡してないしな……
気持ちを自覚したはいいものの、衝動的にキスしてしまったものの、長年幼馴染やってると今更関係を変えるのって無理なんじゃないかと思えてくる。
カズ「長期戦、かねぇ」
私服に着替えて楽屋を出ると、ちょうどまりちゃんと出くわした。
げ、っと思ったけど顔には出さないそれがアイドル。
まり「あ！二宮さんお疲れ様です！今日はありがとうございました！」
疲れてるだろうに、しっかり元気に挨拶してくれてそういうところは結構好感が持てた。
カズ「お疲れ様、こちらこそありがとうね。また明日よろしく」
まり「あの……演技のこと相談したくて、連絡先とかって教えてもらえたりしますか…？」
悪い子じゃないのは分かるけど、あんまり連絡先渡したくないんだよなぁーーー…
少し悩んでいると、不安そうに見上げれられて良心が痛む。
俺、こういうとこが甘いのかな。
自分に呆れながら結局連絡先交換をしてしまい、笑顔でお礼を言って帰っていくまりちゃんを見送った。
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ゆず(プロフ) - 続きが気になり一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます (5月21日 20時) (
レス) id: 2cfd32ee74 (このIDを非表示/違反報告)
MILK - 読んでいてとても楽しかったです！これからも頑張ってください！(=^ェ^=) (2023年3月31日 15時) (レス) @page18 id: 6fb80e3aaf (このIDを非表示/違反報告)
あおば(プロフ) - ららなさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです。ゆっくりな更新になってしまってますが、これからもよろしくお願いします＾＾ (2023年3月20日 13時) (レス) id: f7d7729b51 (このIDを非表示/違反報告)
ららな - とてもおもしろくてキュンキュンしました！続きも楽しみにしています！ (2023年3月16日 0時) (レス) @page15 id: 43dcf108d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリサ.
| 作成日時：2023年2月21日 15時
