自覚した想い ページ18
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珍しく相葉さんが焦ったように俺とリーダーの間に立つ。
智「えー俺、連絡先交換しようと思ったのになあ…」
雅紀「えええ！リーダー、Aちゃんがタイプ？」
翔「ここまで言うの珍しくない？たしかに可愛かったけど」
ああ、まただ。
Aの話題になるたび、もやもやする。
なんでだよ。
雅紀「ニノ、なんとか言ってよ！狙ってるよリーダー」
そう言って振り返った相葉さんが俺を見て固まる。
自分が今、どんな顔をしてるかなんて分かんないけど、この状況が全然笑えないんだってことだけは分かる。
雅紀「‥リーダー。今日のスイーツがなんなのか、スタッフに聞きに行かない？」
智「お、いいねえ、行こ〜」
相葉さんがリーダーを引き連れて出ていったあと、翔ちゃんが気まずそうに恐る恐る近づいて来た。
翔「好きなんじゃないの？Aちゃんのこと」
カズ「え？」
翔「そう見えたんだけど、違う？」
カズ「………」
俺の様子を見て、翔ちゃんが優しく笑った。
翔「Aちゃんが泣いてたら隣にいたいって思う？」
カズ「そりゃそうでしょ」
翔「泣いてたら悲しい？」
カズ「まあ…うん、笑ってたほうがいいな」
翔「じゃあ、もしAちゃんが今のニノとしてることを他の男としてたらどうする？家でご飯食べたり合鍵渡されたり…」
カズ「すっげえむかつく」
翔「ふはっ、どストレート！笑 それって、ニノは他の女の子に対しても同じように思うの？」
………どうだろう。
だって、まず他の女のことでそんなことを考えたこと、ない。
泣いたら悲しいかなんて、そんなのどうでもよかったし。
なんであいつが泣いてたら、俺は嫌なんだろう。
カズ「他の女がどうとか、考えたことなかったけど…でもなんかAは嫌だ」
翔「それはもう、Aちゃんが特別っていう証拠なんじゃない？」
カズ「特別………」
翔「うん、違う？」
………いや、きっと違わない。
翔ちゃんの言葉が今、すんなり胸にストンと落ちてきた。
そうか。
Aはずっと、特別だったんだ。
ここ最近の胸のモヤモヤが一気に晴れたような気がした。
カズ「あーーーーー、なるほどね。認めるか」
翔「逆に今まで自覚してなかったのが不思議なくらいだな」
カズ「初恋かもね」
翔「え、まじ？」
カズ「きもい？笑」
翔「いや……でもそうか、幼馴染だもんね。気づいてなかっただけで小さいときから特別だったんだろうな」
一回自分の気持ちを認めてしまうと、溢れ出す。
カズ「会いてえなあ…」
そんな俺の言葉に、「胸焼けする」って翔ちゃんが笑った。
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ゆず(プロフ) - 続きが気になり一気に読んでしまいました！更新楽しみにしてます (5月21日 20時) (
レス) id: 2cfd32ee74 (このIDを非表示/違反報告)
MILK - 読んでいてとても楽しかったです！これからも頑張ってください！(=^ェ^=) (2023年3月31日 15時) (レス) @page18 id: 6fb80e3aaf (このIDを非表示/違反報告)
あおば(プロフ) - ららなさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです。ゆっくりな更新になってしまってますが、これからもよろしくお願いします＾＾ (2023年3月20日 13時) (レス) id: f7d7729b51 (このIDを非表示/違反報告)
ららな - とてもおもしろくてキュンキュンしました！続きも楽しみにしています！ (2023年3月16日 0時) (レス) @page15 id: 43dcf108d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリサ.
| 作成日時：2023年2月21日 15時
