憧れの通勤 ページ24
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翔「ほんとにいいの？」
A「うん、平気」
翔「えー乗っていけばいいのに」
A「目立つからいいって」
小声で話しながら、エレベーターまでの廊下を早歩きで歩く。
珍しく出社の時間がかぶり、翔さんのお迎えの車に乗って行かないかと朝から提案され、それを断るというやりとりをもう何回もしている。
正直乗せてもらえるなら満員電車に乗らなくて済むからすごく助かるけど、さすがに……
翔「俺よりAのほうが警戒してくれてる笑」
A「そりゃあ…」
エレベーターに乗り込み、1階のボタンを押す。
翔「一緒に出勤、憧れてたんだけどなあ」
くっそー…と呟く翔さん。
そこまで言われると、決意が揺らぎそうになる。
じゃあ…と口を開きかけたとき、別の階でエレベーターが止まった。
翔さんがサッと私から離れた瞬間、エレベーターのドアが開いた。
乗ってきたサラリーマンがペコっと頭を下げ、私と翔さんもそれに応える。
…本当、こういうときの対応力すごいよね。
翔さんは深くキャップをかぶり、マスクをしている。
うつむいてスマホをいじってれば、櫻井翔だなんて誰も気づかないだろう。
いや、もしかしたら気づく人もいるかもしれない。
気づいてない素振りをしているだけかもしれない。
これが若い女の子だったら？ファンだったら？
きっと帽子やマスクをしていたとしても、すぐに気づかれてしまう。
声を聞かれたら一発だろう。
…エレベーターの中でも気が抜けないなぁ
ふぅ…とため息が出そうになるのを堪え、1階に着きサラリーマンに先に降りてもらう。
マンションの外に出ると、車が1台止まっていた。
翔さんが、帽子とマスクの間から私を見つめる。
…そんな見られても…
駅の方向へ歩いて行ったさっきのサラリーマンを確認する。
ここで私が乗ってもきっとあの人には気づかれないと思うけど…でもやっぱり
A「電車で行くね」
翔「…」
明らかに少し不機嫌そうになったのを感じる。
A「あの…嫌とかではないんだよ？」
翔「…覚悟しとけよ」
A「えっ？」
私の聞き返しに何も答えず、翔さんが車に乗り込んだ。
車の中からマネージャーさんが微笑んでお辞儀をしてくれて、私もお辞儀を返したあと、車が動き出してそのまま走り去って行った。
A「覚悟って…なにを？」
その言葉の意味を考えても分からず、ふと腕時計を見ると電車の時間が迫っていることに気づき慌てて駅へ向かった。
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アリサ.(プロフ) - にゃんさん» にゃんさん、コメントありがとうございます！かなり長い年月をかけてしまいましたが、最後までありがとうございました！他の作品の続きも書いていきますので引き続きよろしくお願いします＾＾ (2023年1月8日 15時) (
レス) id: 3f85f11188 (このIDを非表示/違反報告)
にゃん(プロフ) - ありがとうございます。最後まで書いて頂き感謝です。 (2023年1月8日 13時) (レス) @page42 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - りぃさん» わわわ、、、本当に長い間お待たせしてしまいましたよね(;_;)相変わらずずっと嵐のファンやってました笑 これからも引き続き、楽しみにしてて頂けると嬉しいです！ (2020年7月12日 21時) (レス) id: a395b827f3 (このIDを非表示/違反報告)
りぃ(プロフ) - ずっといつ更新されるのかと待っていたので、再開本当にうれしいです！これからの展開楽しみにしてます！！！！ (2020年7月12日 21時) (レス) id: cd3fd14afa (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - のあさん» ありがとうございますうううう(;_;)！！温かく見守っててください…！ (2020年7月12日 20時) (レス) id: a395b827f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリサ.
| 作成日時：2020年7月12日 18時
