不確かなもの ページ20
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翔「敬語、なしね」
A「え？」
翔「距離感じるからなし」
A「そうですか？」
翔「そうなの。だからだめね」
A「努力します…」
翔「あ、ほら！」
A「あ！…努力するね？」
翔「たまらん…」
座ったままのけぞった翔さんを見て思わず笑う。
そんな大げさな…(笑)
敬語だった子がタメ語になった瞬間がいいんだよな〜とご機嫌になってパクパクと朝ごはんを再開した。
変なの、夢みたい。
夢かな。
朝、同じ場所で起きて目の前で一緒に朝ごはんを食べてるなんて。
夢かもしれない。
翔「なにしてんの？」
A「へ？」
翔「ほっぺ赤くなっちゃうよ」
翔さんが、ほっぺをつねっていた私の手を
そっと掴んで離す。
A「夢なのかなと思って」
翔「なにが？」
A「この状況が。信じられなくて」
翔「現実ですよ、痛いくらいの」
そっか。
こんな現実、存在してたんだなぁ。
翔「つーかさ、Aとの今も、簡単に夢にしないでくれる？」
A「え？」
翔「ただでさえ俺らアイドルは夢の中で生きてるのに」
その言葉が、なんだかじんわりと切なく胸に広がった。
何食わぬ顔で放たれたその言葉は、
翔さんにとっては当たり前のことだとしても
私にとってはとても…
とても近くに寄り添いたくなるような言葉だった。
翔「この夢が1秒でも長くって、そんなことバカみたいに本気で願ってんのね、俺」
ごちそうさまでした、とお行儀よく手を合わす翔さん。
翔「そんな、誰もどうなるか予想できないような不確かな中で生きてるのに、Aまで不確かなものにしたくない」
俺、不確かな職業だけどいい？って少し心配そうに笑った翔さんが愛おしかった。
A「大丈夫」
翔「大丈夫って、なんの確証もないけどAが言うと本当に大丈夫な気がしてくるね(笑)」
A「うん、大丈夫だよ」
翔「ふは、分かったって」
その後に
ありがと、と小さい声が聞こえてきて
少し視界が滲んだのは翔さんには言わない。
大丈夫って、なんの確証もないけど。
たしかになんの確証もないけど、そう思う。
大丈夫って、信じたい。
大丈夫だよって、そう言ってあげないと。
またね、と言って仕事に向かった翔さんを見送って
ベッドにどさっと倒れこむ。
かすかに残った翔さんの香り。
A「いい匂い…」
さっきまで一緒にいたのに、匂い嗅いだだけでもう会いたくなる。
シーツに顔を埋めて、翔さんの香りを補給して
A「よし、掃除しよ」
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ほのか - 更新楽しみに待っていますね＼(^-^)／ (2019年6月19日 0時) (
レス) id: 923c4b7123 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - sakurairoexportさん» 本当に本当にお待たせしました！！（ ; ; ）（笑）超らぶらぶからどうやって今度持っていこうかなって試行錯誤中です…楽しみに待っていてください！ (2018年4月22日 23時) (レス) id: 7f6b5aba7b (このIDを非表示/違反報告)
sakurairoexport(プロフ) - 更新ありがとうございま〜す。待ってたよ〜超ラブラブですね〜！！嬉しいです。次回も楽しみにしています。 (2018年4月22日 15時) (レス) id: 0ce34abb3a (このIDを非表示/違反報告)
彩佑実(プロフ) - 更新ありがとうございます！実際に起こったらと創造すると……(//∇//) 毎回ドキドキさせてもらってます！次からも楽しみです♪ (2018年3月4日 23時) (レス) id: 4a3840fd47 (このIDを非表示/違反報告)
anna(プロフ) - ひゃっほぃ！待ってました！あぁ…今日はいい夢が見れそうです…ご馳走様です← (2018年3月4日 22時) (レス) id: 288446400c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリサ.
| 作成日時：2018年1月14日 22時
