好きなもの ページ7
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同窓会やるよ！！と、ゆうこが意気揚々と電話してきた。
A「え、同窓会？なんの？」
仕事帰り、最寄り駅から家までの道をゆっくり歩きながらゆうこの話を聞く。
ゆうこ『サークルに決まってるでしょ！』
A「サークルの？なんでまたいきなり」
ゆうこ『彼が幹事をやるらしいの。先輩たちの間でいつかやろうって話はしてたみたい』
はーん、そういうことね。
仲良くやってるようでよかった。
A「了解、久しぶりだし楽しみ」
ゆうこ『結構な大人数になりそうだって！』
A「へぇ、みんな参加できるんだ」
ゆうこ『青春思い出しちゃうかもね〜〜』
ゆうこが電話の向こうでいじわるく笑う。
A「なによそれー」
晩酌用のビールを買うためにコンビニに寄る。
ゆうこ『来るといいねあの人』
あの人という言葉で、思い出すあの人。
A「たしかに今どうしてんだろ」
ゆうこ『何年ぶり？』
A「卒業して以来だから3年とか経つんじゃない？」
そうか、3年も経つんだ。
青春してたよなぁ、と懐かしく思う。
なんだかあの頃の自分が眩しく見える。
A「若かったなー」
思わず出た言葉。
近くで、ふはっ、と噴き出す声が聞こえた。
パッと隣を見ると、帽子を深くかぶって、こんなに暑いのにマスクをつけている男の人。
だ、誰…？怪しい…
警戒している私に気づいたのか、その人は「あ、ごめん」と言って帽子のつばを少しだけ上げて上目遣いで私を見た。
A「しょ…っ」
びっくりして声をあげそうになって慌てて口を押さえる。
ゆうこ『ちょっとー？どうしたの？』
A「あ、えっと…」
帽子を深くかぶり直した翔さんは、どうぞ、と言うように手のひらを私に向けた。
A「な、なんでもない」
ゆうこ『もー。とりあえず同窓会出席ってことで彼に伝えとくね、また連絡する』
A「うん、ありがとう。またね」
電話を切って翔さんを見る。
何食わぬ顔でビールを選んでる姿を見て、こんなとこに櫻井翔がいるなんて誰も思わないだろうなと思う。
A「ビール買いに来たんですか？」
翔「そう。Aちゃんも？」
A「はい。ビール切らしてたなぁと思って」
翔「ビール好きだよねAちゃん」
A「翔さんこそ(笑)」
翔「知ってたか」
翔さんが肩をすくめる。
好きなものを知っていくことに、少し嬉しくなった。
同じものが好きってことに、心がときめいた。
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アリサ.(プロフ) - ゆずみかんさん» はじめまして！キュンキュンして頂いているようで嬉しいです(；ω；)！申請ありがとうございます、承認しました！ (2017年9月22日 18時) (
レス) id: 94a9c7fcff (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん - はじめまして！めっちゃキュンキュンしながら読ませてもらってます！ツイッターの方に許可申請出させてもらったので、もしよければ許可お願いします！ (2017年9月21日 19時) (レス) id: eaaf907f51 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - あっこさん» はじめまして、コメントありがとうございます嬉しいです…！毎日読み返して頂いてるなんて光栄すぎます。。(；ω；) (2017年9月6日 14時) (レス) id: 94a9c7fcff (このIDを非表示/違反報告)
あっこ(プロフ) - はじめまして！このお話大好きです！毎日読み返し、キュンキュンして毎日の楽しみです！ (2017年9月5日 23時) (レス) id: df0f1316e7 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - ひとみさん» はじめまして、コメントありがとうございます(；ω；)！日々の生活の中にこのお話が楽しみとして加えられてること、とても嬉しく思います。ご期待に応えられるよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2017年9月4日 10時) (レス) id: 94a9c7fcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリサ.
| 作成日時：2017年8月5日 22時
