その笑顔 (sho side) ページ14
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楽屋のドアを開けると、メンバーが勢ぞろいしていた。
雅紀「あ、翔ちゃんおはよう」
相葉ちゃんが手元のゲームから顔を上げてニカッと笑った。
翔「おはよ」
和也「はい相葉さん死んだー」
雅紀「え、うそでしょ！？この一瞬で！？」
ニノと相葉ちゃんはゲームをしながらキャッキャしていて、いつも通りの光景。
なにやってんだか…
2人の様子を微笑ましく見ていると、松潤が近寄ってきた。
潤「翔くん、これ見た？」
松潤が差し出してきたのは一冊の週刊誌。
翔「ん？見てないけど…なんで？」
俺に言いづらいことが書いてあったんだろうというのは、松潤の顔を見てすぐ分かった。
週刊誌を受け取ってパラパラめくっていると、あるページに目が止まる。
正確に言えば、どでかい文字でタイトルを飾っていたその記事に、目が止まらざるを得なかった。
翔「…"丸山葵、乗りかえ成功か" 」
記事の中心人物は、葵だった。
俺との破局後、すぐに後輩のグループのやつに切り替えて密会を重ねているという記事だった。
潤「…知ってた？これ」
おそるおそる松潤が聞いてくる。
翔「いや？そういえば最近会ってなかったし」
俺たちの会話を聞いて相葉ちゃんとニノも週刊誌を覗き込みにきた。
雅紀「葵ちゃんの記事？…え、今あいつと付き合ってんの？」
相葉ちゃんがあいつと呼んだ俺らの後輩は、まぁたしかにスキャンダルが頻繁にあるヤツで
だからと言ってべつに元カノがとられたっていう恨めしさとかは微塵もないんだけど。
というより、こんな記事を見てもなにも感じない。
寂しさを埋めるようにあれほどお互いを求めていたのに、この出来事がまるで他人事のように思う。
翔「あいつもやるなぁ」
だなんて一言がぽろっとこぼれてしまうくらい。
少なからず執着していた俺も、気づけば葵のことをすっかり忘れていたなんて。
ハハ、と笑いが漏れた。
雅紀「翔ちゃんが壊れた…」
翔「ごめんごめん、そうじゃない」
葵、もう大丈夫なんじゃん。
泣きながら俺の部屋に転がり込んできたお前は、一体なんだったんだ？
そしてそれを受け入れた俺は……
翔「いやー、俺バカだったわ」
しこりのように、罪悪感として心にへばりついていたそれは面白いくらい簡単にポロリと取れた。
ほんとに大バカだ。
最初から、俺の頭に思い浮かぶ笑顔はたった1人しかいなかっただろうが。
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アリサ.(プロフ) - ゆずみかんさん» はじめまして！キュンキュンして頂いているようで嬉しいです(；ω；)！申請ありがとうございます、承認しました！ (2017年9月22日 18時) (
レス) id: 94a9c7fcff (このIDを非表示/違反報告)
ゆずみかん - はじめまして！めっちゃキュンキュンしながら読ませてもらってます！ツイッターの方に許可申請出させてもらったので、もしよければ許可お願いします！ (2017年9月21日 19時) (レス) id: eaaf907f51 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - あっこさん» はじめまして、コメントありがとうございます嬉しいです…！毎日読み返して頂いてるなんて光栄すぎます。。(；ω；) (2017年9月6日 14時) (レス) id: 94a9c7fcff (このIDを非表示/違反報告)
あっこ(プロフ) - はじめまして！このお話大好きです！毎日読み返し、キュンキュンして毎日の楽しみです！ (2017年9月5日 23時) (レス) id: df0f1316e7 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ.(プロフ) - ひとみさん» はじめまして、コメントありがとうございます(；ω；)！日々の生活の中にこのお話が楽しみとして加えられてること、とても嬉しく思います。ご期待に応えられるよう頑張ります！これからもよろしくお願いします！ (2017年9月4日 10時) (レス) id: 94a9c7fcff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリサ.
| 作成日時：2017年8月5日 22時
