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私はマンションを解約して家具類は全部業者に引き取って貰った。
これで元彼の痕跡とは全ておさらばだ。
ちなみに五条が元彼の会社に既婚者でありながらAに復縁を持ちかけてストーカー紛いの事をしていて迷惑を被っているという内容の書類を送りつけており、元彼は社会的に殺された事をAは知らない。五条家怖い。
それからすっかり呪術師としての勘を取り戻したAはついに特級呪霊の討伐の任務に当たる事になった。
怪我はしたものの、無事にやり遂げた。
死んでも良いと思いながら任務に向かっていた頃のAはもうそこには居なかった。
五「A！？大丈夫！？」
別の任務から帰ってきた五条が医務室に駆け込んで来た。
家「うるさいぞ五条。Aなら大丈夫だ」
五「そう…」
治療を終えて疲れからスヤスヤ眠るAを見てホッとする。
家「傷も残らないし精神的にも安定してる。トラウマはもう無いんじゃないか」
五「起きるまでここにいていい？」
家「構わないけど怪我人相手に盛るなよ」
薄らと目を開けると医務室の天井が見えた。
掌に温もりを感じて隣を見ると五条さんがいてくれた。
五「起きた？大丈夫？」
『五条さん、私頑張りました』
五「うん。頑張ったね」
『ハーゲ○ダッツのチョコアイス買って下さい』
五「それ、学生時代にAが1級になったお祝いに買ってあげたやつだね」
『え、覚えててくれたんですか？』
五「だって僕、あの頃からAの事が好きだったから」
『私もあの頃から五条さんの事好きでしたよ』
五「そっか…」
家「はいはいイチャイチャするのは帰ってからやって。A、一応体温計るよ。あと怪我のチェックするから五条は一旦出てて」
カーテンを開けて硝子さんが入ってきた。
会話を聞かれていたのが恥ずかしい。
五「はいはい。じゃあ終わったら呼んで」
そう言って五条さんは一旦医務室を退室した。
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作者名：K | 作成日時：2022年3月16日 0時
