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朝起きると相変わらずベッドに寝かせられてて、ガッチリホールドされていた。
身動ぎすると五条さんも目を覚ます。
『…おはようございます』
五「…おはよ。あれ?今日は何も無かったか聞かないんだね」
『もう今更じゃないですか』
五「そっか…ねぇ。これで最後何て言わないよね」
五条さんの抱きしめる腕が強くなる
五「昨日真っ先に僕の所に来てくれて嬉しかったんだ。避けられるって覚悟してたし」
『五条さん…』
五「他の誰でもなく僕を頼ってよ。離れないで」
『何でそこまで私なんかの事…』
五「好きだからに決まってるでしょ。Aがもう社内恋愛したくないって知ってるけど、僕はAが好き。だから頼るのも利用するのも僕だけにしてよ…」
私の肩に顔を埋めたままぐずるように呟いた五条さんは、いつもの余裕そうな姿では無かった。
『私ってば逃げてばかりですね』
五「え?」
『一回呪術界からも逃げて、元彼からも逃げて、会社からも逃げて、今度は五条さんからも逃げようとしてました』
五「僕から逃げないでよ」
『はい…もう逃げません』
五「ごめんね、もう離してやれないんだ…」
そのまま深い深いキスをされた。
もう2度とお酒のせいで覚えてませんなんて言えなくなった。
五「とりあえずクソ雑魚元彼がまたマンションの下で待ち伏せしてる可能性があるから暫くはAは僕の家に住む事」
『ええ!?良いんですか!?』
五「良いも何も逆に一生同棲が良いくらいだよ。今夜必要最低限のもの、一緒に取りに行こう。もしまた元彼がいたら警察にストーカー行為禁止命令出してもらおうね」
五条さんは笑っているが笑っていない顔で言い放った。
警察よりも多分五条さんに脅された方がよほど怖いと思う。
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作者名:K | 作成日時:2022年3月16日 0時