10 ページ26
.
「はい。E組は実習だって。」
深「え？阿部ちゃんは？」
「急用ができたって。血相変えて走って出てったわ」
岩「どこに？」
「さぁ。学校に電話が来て。それを取ったのが阿部先生だったみたいだけど……なんかあったのかしら？」
ｶﾞﾀｯ
深「えっ？ちょっと？照？？」
話を聞き飛び出していってしまった照。
深「なんだよみんなして」
宮「………目黒大丈夫かな？」
渡「俺もそれ思った」
向「めめの家行ってみる？」
「「「うん」」」
4人は目黒の家へ向かった。
阿「目黒！！！！！」
目「はぁ、、、あぁ、、ごめん、、」
玄関先にはドアにもたれ掛かり、荒い呼吸を繰り返す目黒がいた。
阿「大丈夫か？、、、うわっ熱っ、」
目「なかなか、、、、、治んなくて」
阿「おまっ、立てるか？」
目「あぁ、、、痛っ、、はぁはぁ」
阿「えっ？」
肩を持って立たせようとしたが、目黒が激しく痛がった。腕を見るとまた新しい痣ができていたのがわかった。
阿「お前、、また、、、」
「ﾊｧﾊｧｯ…………………」苦しみながら頷く目黒に胸が締め付けられる思いだった。
阿「ちょっと我慢しろよ。」
そう言って、自分より体格の良い目黒をお姫様だっこし、家の中へ入った。
ふぅー…………
熱を測ると39度。病院に連れていきたいけど、行くのを拒む目黒に拒否できない自分が情けない。
阿「お前、、、病院に、、、」
目「ﾊｧﾊｧﾊｧ、嫌っ、、、大丈夫、、ﾊｧﾊｧﾊｧ」
阿「そんな身体で大丈夫なわけねーだろ」
目「でもっ、、、ﾊｧﾊｧ、、、迷惑、、かかっちゃ、、、ﾊｧﾊｧﾊｧ」
阿「…………………………わかった。じゃあこれだけは約束して。」
「………………？？？」
阿「とりあえず、風邪が治るまではここにいて。そして治ったら、親父さんとちゃんと話そう」
阿部の真剣な眼差しに、目黒は黙って頷いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夕暮れオレンジ | 作成日時：2020年11月13日 17時
