ナミダの海を越えて行け (ページ24)

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「あいつらは知ってんのか？」

「知らない知らない(笑)親戚の奴らってのは知ってるけど、仲良い関係だと思ってると思うよ」

「そっか。」

「あ、じゃあ俺あと食べたら帰るわ！先生ありがとう」

「えっ？お前っ……その身体で…」

「大丈夫！！帰り遅いと親父うるせぇし(笑)おかげでだいぶ良くなった。助かったよ。ごちそうさま！！んじゃ！」

「ちょ！目黒！待て！」

ﾊﾞﾀﾝ

「大丈夫かよ…………」

目黒side

………とは言ったものの。

ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ
今度は咳も出てきたし、とにかく寒い。

絶対にバレないように部屋に入んねぇと。
多分、俺死ぬ、、、笑

ｶﾞﾁｬｯ

「蓮！お前いま何時だと思ってるんだ」

こういうときに限って待ち構えてる親父、、、

時計を見るともうすぐ8時。確かに高校生が出歩く時間帯ではなかった。

「…………すいません」

とりあえず早くその場を去りたくて、謝った。

「どうせまたあの連中と一緒にいたんだろ？いかにも柄の悪い奴等ばっかだしなぁ！本当にだから成績だってどんどん落ちこぼれて、、」

「…………うるせぇよ！！！！」

「なんだね、その態度は！！」

ﾊﾞﾝｯ
頬に感じる痛み。

もう殴られたくなんかない。
でも親父の言葉が許せなかった。

「なんも知らねぇくせに、あいつらのこと悪く言うんじゃねぇ！！！！」

「お前がここまで成長できたのは誰のおかげだと思ってるんだ！！！！本当に何を言っても分からないやつだ。今夜はたっぷり躾してやろう」

ﾄﾞｺｯ
「、、、痛、、っ、、ﾊｧﾊｧﾊｧ」

腹を殴られ、背中を蹴られ、、、
風邪ですでに体力のない俺は抵抗もできずに
やられるしかなかった。

視線の先にいた母親が目を逸らしたのがわかった。