ナミダの海を越えて行け (ページ3)

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ｶﾞﾗｯ

教室に入るとさっきまで聞こえた騒がしさが静まり返り、全員の視線が向いているのがわかった。

そして〝文武両道〟〝才色兼備〟とは程遠い見た目の生徒たちがそこにはいた。

向「あれ？見ない顔ですなぁ」

　

渡「ま〜た新任かよ〜かわいくて美人な女がよかったよなあ！」

宮「無理無理(笑)そんないい女こんなクラスに来るわけねーだろ」

深「あうっ、。深澤辰哉、、またふられました、、、」

携帯の画面には〝もう連絡しないで〟の文字がうつされ、クラス中に笑いが起こった(笑)

ｶﾞﾗｯ

おおっ〜？！

真ん中に座っていた難いのいい男が近づいてきた。周りは楽しそうに盛り上げながらその光景を見ている。

その男は俺の前に立ってニコリと笑い

岩「なぁ、俺と賭けしようぜ」

阿「賭け、、、？」

岩「俺は、、、、1000円。あんたは？」

阿「ﾌﾌｯ、、、じゃあ2000円？(笑)」

岩「なめてんのか」

宮「照やめとけ」

宮舘の一声で、振りだそうとした拳を下げ、席に戻った。

なんなんだこの生徒たちは(泣)

「ちょっと！教頭〜(泣)なんなんですかあのガラの悪い、いかにも不良！みたいな生徒たちは！！！」

「どうだ、憧れの高校教師は！ある意味特進クラスだろ？(笑)」

「いやいやいやいやいや！！！！
殴られそうになったんですよ！？！？
拳が！！こう！！顔のまんまえまで！！！」

「まあまあまあまあ、初日はそんなもんよ、これから仲良くできたらお手の物ってとこかな」

「そんなぁ〜、、、、

あそうだ！1人不登校なんですか？

ずっと来てない子がいるようですけど………」

職員室にいた全員が自分に視線を向けたのが分かった。