ナミダの海を越えて行け (ページ20)

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翌日

pipipipipipi………
鳴り響く携帯のアラームを止めて
身震いしてから重い体を起こす。

「最悪っ………朝かよ…………」

急いで身支度をしようと立ち上がろうとした。

ﾌﾗｯ

「やっべ、、、。」
身体がふらつき再びベットに腰掛けた。

目覚めた身体は殴る蹴るされたことでまだ痛むし、
裸のまま寝てしまったのも原因なんだろうが、
自分が熱を持っているのがすぐわかった。

熱を測ると37.4度、、、。

「……………まぁいっか」

体調が悪くたって、この家にいても誰も面倒見てくれないし、あんな父親と母親と同じ空気を吸ってたら悪化するだけ。

重い体を起こして俺は身支度をした。

ー学校ー

深「いっせーのーせ２！！！」

渡「いや、また涼太の勝ちかよ」

宮「イェーイ★あがり〜」

向「ずるいっすよぉ、コツ掴み過ぎです」

宮「おめーらが弱いんだよ」

岩「ﾌﾌｯ………お前らほんとくだらねーな(笑)」

平和なやり取りが繰り広げられている。

阿「さ、出席とるぞ〜
　浅野！岩本！岡田！加藤…………ｶﾞﾗｯ

出欠確認中に入ってきた目黒。

阿「おい目黒〜、遅刻だぞ？席につくのは9時までだ」

阿部が伝えるものの
すかした表情で席につく一匹狼。

「ふぅー、、、、、」

席につくなり大きく息を吐き、机に顔を突っ伏した。

学校にきたはいいものの、
体調がすこぶる悪い。
熱も上がっている気がしてる。

まぁ、あんなに登校拒否ばっかりしていた俺が、突然毎日通うようになったら、体もびっくりだよな？

担任の授業は始まったようだが、やっぱり保健室にでも行って休もうと立ち上がった。

だが、立ち上がった瞬間…………

ｸﾞﾗｯ

視界が歪む。

うまく立てない。

ﾊﾞﾀｯ

目黒が倒れた。