ナミダの海を越えて行け (ページ17)

今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:21,541 hit

第2話　傷ついた身体と心ページ17

.

阿部side

あれから目黒も登所するようになり
E組が全員出席の日も増えてきた。

「よしっ！今日も行ってきます！」
家族の写真に挨拶をしてから家を出る。

「お！目黒！おはよ！」

目「…………………うっす。」

愛想無く返事する目黒。

「………おいおいおいおい！おまえそれはないだろ〜。朝はまずおはようございますだろ？」

目黒は無視して歩く歩幅を止めない。

「あ、なぁ！どうだ？最近はまっすぐ家に帰ってるのか？」

目「……………………………………」

「ちゃんと帰れよ〜。そうじゃないと、きっとお前の親御さんも心ぱ「黙れ」

目黒はそう言い放って、去ってしまった。

振り向いてくれたと思いきやこの有様…

「はぁ〜。黙れか、、、、」

「ちーっす」

「…お！深澤おはよ！」

「おはよっ、、え？何どよーんつう顔してんの？」

「いやぁ、せっかく目黒に挨拶したのに無視されて、そんなんじゃ親御さんだって心配するぞー！って言ったら、挙げ句の果てには黙れって(泣)」

「ふふっ(笑)しょうがないよ、それがめめだもん」

「しょうが無くない！挨拶っていうのは日本人として………」

「はいはいはいはい！そーゆとこがうざったいんじゃない？(笑)

、、、、てかあいつ小さい頃に両親に捨てられてんだよ。

いまは親戚のおじさん達に育てられてるって噂だよ？」

「え？そうなの？！」

「うん」

「まじか、、知らなかった、、」

「だから、めめの中の禁句ワードでも言っちゃったんじゃない？(笑)

あぁ見えてナイーブだから。じゃねー！」

〝目黒の両親は実の両親ではない〟

とりあえずメモに残した。