ナミダの海を越えて行け (ページ14)

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ｼﾞﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘﾘ

えっ………………………？

「火事だーーー！！！」

鳴り響く火災報知器と、
バーから聞こえてくる悲鳴。

社長室の扉があいて

「大変です！このビルの上が火事みたいで、、、なんでとりあえず逃げてください！！！」

目「えっ…………

、、、、、、、、、、、ふっか？」

渡「あ、ちょちょちょちょみなさんも、はやく！ね！」

目「しょっぴー……」

岩「お兄さんも！」

照が明らかに動揺している俺の身体を起こしてくれた。

岩「(とりあえず他人のふりしとけ)」
小声で縄をときながらそう話す。

火事だというのにすぐに避難せず、
机の下で何やらゴソゴソバックに詰める社長に、すかさず

向「すげーー…ここに札束いっぱいあるぅ！！」

「あ、ちょっ、君！！！」

宮「ん………………？」

横では安住が大事にポケットにしまっていた鍵を、宮舘が見逃さず奪った。

「あ、お前っ」

宮「ﾌﾌｯ。とりあえず、外に出ましょ？」

火事なんていうのはもちろん嘘で。

外では阿部先生が警察に通報してくれたおかげで、すでに警察が待ち構えていて、
社長、安住さん等は闇営業を認め、無事に逮捕された。

舘さんが取り上げた鍵は地下室の鍵だったようで、目黒の他に地下で隔離されていた人たちもみんな救われた。