ナミダの海を越えて行け (ページ2)

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不登校と人身売買ページ2

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阿部side

私立マンズ高校。

成績優秀、進学率90%、才色兼備な生徒ばかりが通う名門校だ。
今日から俺は、そんな高校で憧れの高校教師となる。

「ふぅーーーーー。よしっ！」

「おはようございます！！」
挨拶をしながら校門をくぐる生徒たち。

「おっ、、おはよう！！！」

夢じゃない。
いままで描いていた、憧れの教師生活！
生徒たちと、最高の思い出を作るぞ！

ー職員室ー

ｶﾞﾗｯ

「おはようございます！
今日からお世話になります。阿部亮平です。
よろしくお願いします！！！」

「どうも。わたしは土井美波。保健室にいるから、、、よろしくね」
隣の席の保健教諭は、いかにも男子受けが良さそうな綺麗な人でドキッとした。

校長「えーみなさん。おはようございます。」

「「「おはようございます」」」

「えー本日より、新学期が始まります。毎度のことながら、渡辺理事長からお祝いも頂いているので、今度お会いした際には是非お礼を、、、」

阿「〝渡辺理事長お礼〟っと…」

「ちょっと、あんた何書いてんの！」

小声で聞いてきたのは隣りに居た女性教師。
姉御肌気質なカラッとした人だ。

「あ、僕、大事なことはメモするようにしてるんです。」

「ひゃぁ〜、まっじめな子が来たよわ(笑)」

大事なことはとりあえずメモを取る。
それが俺のモットー。

「それじゃあ、新学期よろしくお願いします。」

「「「よろしくお願いします」」」

「解散。」

「おぉ〜阿部先生！先生のクラスは3年E組。

隣の校舎の地下にあるからよろしくね」

教頭から出席簿を受け取り気持ちが舞い上がった。

「はい！お願いします！」

いよいよ、かわいいかわいい生徒たちとのご対面、、、

って、、、、、

「ん？隣の校舎？、、、地下？

え、3年は新校舎の3階ですよね？」

「行ってらっしゃい〜」

職員室にいた全員に見送られ
とりあえず言われたとおり、
隣の校舎の地下へ向かうが、、、

進むたびに汚くなっていき、
何やら騒がしい声も聞こえてきた。

「ふぅー、、、」

大きく深呼吸し、戸を開けた。