I LOVE...【恋つづ/天堂浬】

01 恋は突然に ページ1

日浦総合病院、循環器内科は相変わらず朝から目まぐるしく忙しい日々を送っていた。
そして、朝から始まっていたオペが終わったのは、お昼を過ぎた頃だった。



「浬この後ご飯どうする？」

「少しなら食べる時間あるか…」

「こら、ちゃんと食べなきゃダメだからね！」

「はいはい、Aみたいに大食いしないように気をつけますよ」

「ちょっと！誰が大食いよ！」



そんな言い合いをしながら、オペ室から一緒に参加していた天堂浬と出ると、突然横から出てきた見たことない看護師が少し強張った表情で私達の前に立ち塞がった。



「天堂先生！お久しぶりです！私…っ、先生に会いたくて看護師になりました！」



突然の出来事に驚く私は空気を読んでその場から先に立ち去ろうとしたが、隣の浬をチラッと見ると視線だけ私に向けて先に行くなと言いたげだったので、なんとも気まずいこの空間に居座ることに…。



「この5年…、ずっと、ずっと…、ずっと、先生の事が好きでした！！」



思いの丈を伝えて勢いよく頭を下げる彼女を前に、表情を一切変えない浬。
すると、ゆっくりと片手を彼女の頭に乗せて、感動の再会かと思いきや、浬は頭を下げていた彼女の頭を思いっきりグイッと持ち上げた。

02 新人=岩石→

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