キミだけのonly one ー完結ー (ページ7)

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07 いっしょにページ7

お風呂から上がると、リビングのソファーで座っている彼の姿があった。

「え！？なんで起きてるんですか！」

「あー…、大きい声で出さんといて…頭に響くから…」

「…あ、ごめんなさい」

しかも、夜中だというのにお隣さんへの迷惑も考えず大声を出してしまった。
彼も両手で頭を抱え込んでうずくまってしまったし、少し反省。

「頭痛薬とかならありますが飲みます？」

「ああ、貰ってもええ？」

「ちょっと待っててくださいね」

テレビ台の引き出しに閉まってある薬箱を取り出して、彼にお水と薬を手渡した。
直ぐに薬を飲み込んでくれたはいいが、すぐ効くわけでもないので、体調はまだ悪いまま。

「良かったら大きめの服とかあるので着替えて寝てください」

ー…元彼の置いていった部屋着だけど

寝室のクローゼットを開けて、奥にしまっていた上下黒のスウェットを取り出してソファーの横に置いてあげた。
彼は小さくありがとうと言葉を残し、躊躇なく私の目の前で脱ぎ出した。
その光景にギョッとして慌てて顔を下に向けた。
少しして目線だけ上げてみると、着替え終わったようだ。

「あの、ベットまで歩けます？」

「少し酒も抜けて来てるしさすがに大丈夫」

でも…、と付け加えて床に座っている私をチラリと見た。

「あ、私はソファーで寝るので大丈夫です！」

気にしないでくださいと両手を振って平気とアピールしてみるが、どうも彼は納得していないご様子。

「じゃあ、一緒に寝るか」

「は！？」

驚いてたじろぐ私を無視して、彼は私の腕を掴んでそのままベットの上に座らせた。