キミだけのonly one ー完結ー (ページ24)

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after story 01 ページ24

あの日の事は今でも忘れない。

『手に入れたんや。もう二度と手放さんからな。覚悟しとけ』

『…っ、私ももう逃げないから』

お互いの気持ちが通じ合え、無事ヒカルと付き合うと事になった。

まさか、付き合えるなんて思っても無かったし、凄く嬉しくって幸せな毎日をこれから送れるんだろうな…と思っていた。

…のもつかの間。

あれから一週間と少し経つが、あの日からヒカルとは一度も会ってないし声すら聞いてない。
元々、忙しい人って事は分かってはいたけど、LINEの返事も偶にしか返って来ない。

「それって、本当に付き合ってるの？」

「え？」

バイト先の友達のその一言に、私は店内の片付けを止めて目を丸くさせた。

「いや、だって付き合いたてって普通お互い常に側にいたいなー会いたいなーってならない？それを一週間以上も放置って、それどうなの？」

友達にはヒカルの名前は伏せて相談してみたが、案の定おかしな話だと言ってきた。

やはり、一週間以上放置は普通じゃないよね…。

「てか、向こうから付き合おうって言われた？」

「…言われてない」

よく考えてみたら、好きとか愛してるとか言われたけれども、付き合おうの言葉は無かった。
普通、恋人同士になる時って、お互いの気持ち伝えてから付き合いましょうって話になるよね。

それが無いって事は…、

「まさか私達、付き合ってない…！？」

衝撃的な事実に私の頭は真っ白になった。