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シリウスとの会話 ページ10

『そろそろ、みんなのところに戻ろうか』

「だな…」

エステルが私とユーリの様子を見て微笑んでいたとは知らずに私たちはみんなのところに
戻った。

「あ、Aもう大丈夫なの?」

『大丈夫だよ…』

カロルが心配して声をかけてくれる。それに対して"大丈夫だよ"と答える。するとそれを見ていたジュディスが私の足元にいるシェラに
気づいた。

「あら、その猫」

『シェラのこと?』

「Aが助けた猫らしい」

「なるほど。だからAのいる場所が
わかったのね」

『みんな…心配かけてごめんね』

私が笑顔で返すと、みんな顔を赤くして
顔を隠したり、そっぽを向いたりしていた。

「ま、無事でよかったよ」

ユーリがそう言って私の頭を撫でた。
その日の夜、私はアルタイルとは別の星
シリウスと話していた。

[まったく。お主とというやつは…]

『うっ…ごめんなさいシリウス』

[ま、無事でなりよりだ。それよりいいのか?我と契約して]

『うん。いいの…私もみんなの役に立ちたい…
命を擲ってでも…』

私は自分の決意をシリウスと話していた。
その会話をユーリが聞いていたとも知らずに…
一方、木の陰でAとシリウスの会話を
聞いていたユーリは踵を返して宿に戻ろうと
した。その時…

[本当にいいのか?我と契約して得た剣を
使えば、そなたの命が少しずつ削られるのだぞ…?]

一瞬、耳を疑った。

(命が削られるだって…!?)

『うん。ユーリたちを守れるなら本望だから』

[そうか…だか、それより…隠れてないで
出てこい]

名も知らない星の声は俺に気づいて、出てくるように促した。ばれてしまってはどうしようもないので、出ることにした。

「何だ…気づいてたのかよ…」

『えっ?ユーリ…』

[盗み聞きとは感心せんのな…]

『ユーリ、今の話聞いてたの…?』

「あぁー…」

『そう…』

俺がAの質問に短く答えると、Aは
俯いてしまった。

『シリウス、私もう行くね、おやすみ』

[うむ…]

Aが向かった方向を俺はただずっと
見つめていた。

[さて、お主がアルタイルの言っていた
ユーリという者か?]

「あぁー、あんたがシリウスか?
聞きてぇーことがあるんだけど…」

[何だ…]

「契約って何なんだ?」

[契約というのは我々星と星詠みの子がする
儀式のことだ]

「Aの命が削られるっていうのは?」

俺が一番気になってることを聞くとシリウスは一瞬輝きを弱くした。

星の剣→←彼女の過去、ユーリの怒り



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香織(プロフ) - 白兎さん» ご指摘ありがとうございます。間違っていた所直しました (2019年12月11日 19時) (レス) id: feeb4f844f (このIDを非表示/違反報告)
白兎(プロフ) - 小さなことをすみません。フルートの話のところ、キャラたちの紹介のところ、「レイブン」ではなく「レイヴン」だと思われます。 (2019年12月3日 13時) (レス) id: 4b927784f3 (このIDを非表示/違反報告)
香織(プロフ) - かなとさん» フラグ外しました。 (2019年5月14日 11時) (レス) id: feeb4f844f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月2日 17時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:香織 | 作成日時:2019年4月30日 19時

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