星の剣 ページ11
［そなたになら話してもいいだろ］
そして、シリウスが言った言葉は俺には
信じがたいことだった。
［星と契約を交わした証として生まれる剣…
されを持つと、使用者の奥にある力を
引き出せる。だか、代償として命が少しずつ
削られるというリスキーなものだ］
「何でそんなものの為にAは…」
［守られてばかりでは嫌なのだろう］
「…気にすることねぇーのに」
［そなたらはよくても、Aは気にしてしまうだろう。もうじき夜明けだ。そなたも戻れ］
シリウスにそう言われ、空を見ると、確かに
夜明け時だった。
「戻るか…」
俺は宿に戻ることにした。
そこに聞こえてきたのは…
♪〜 ♪〜 ♪〜
「笛の音…？」
俺は宿に向かう足を速めた。
そこにはフルートを演奏しているAを
見ているエステルたちがいた。
「あ、ユーリ、きれいですよね…
Aのフルート」
「あ、あぁ…」
俺の気配に気づいたのかエステルが俺のそばに来た。本当にAの吹くフルートはきれいで美しい音色だ。そんなことを考えていると
Aの演奏は終わっていた。
『あ、ユーリ…』
「フルート…きれいだったぜ』
『あ、ありがとう…』
『おうっ。さて、飯にすっか」
ユーリに演奏のことをほめられて、一瞬顔が
熱くなった。私も朝食を食べようと席に座る。
「A！さっきの演奏、凄かったですよ！」
『あ、ありがとう…エステル』
エステルに礼を言って、目の前の食事を食べる。
『お、美味しい…』
「Aの口に合ってよかったぜ」
私はユーリの作った料理をあっという間に
たいらげた。
「ミャー…」
『シェラ…お腹がすいたのね？』
「A、どこ行くの？」
『キッチンよ、少し待っててね』
ユーリたちにそう伝え、私はキッチンに
向かった。数分後、Aが戻ってきた。
『お待たせ、シェラ』
「ミャ〜ウ」
「A、あんた何作ってきたの？」
『何ってシェラのご飯だけど…』
リタの質問にキョトンとして、私は答えた。
『はい…シェラ、あ、ラピードの分も』
「お前、ラピードの分も作ってくれたのか」
シェラとラピードの前にそれぞれ作ったご飯をAが置くとシェラとラピードは
美味しそうに食べた。
「青年、どうかした？」
「いや、何でもねーよ」
(あんな顔もするんだな…)
シェラとラピードを撫でているAの顔は
微笑んでるようで悲しい顔だった。
俺はそんなAを見ていた。
Aを狙う影にも気づかずに…
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香織(プロフ) - 白兎さん» ご指摘ありがとうございます。間違っていた所直しました (2019年12月11日 19時) (
レス) id: feeb4f844f (このIDを非表示/違反報告)
白兎(プロフ) - 小さなことをすみません。フルートの話のところ、キャラたちの紹介のところ、「レイブン」ではなく「レイヴン」だと思われます。 (2019年12月3日 13時) (レス) id: 4b927784f3 (このIDを非表示/違反報告)
香織(プロフ) - かなとさん» フラグ外しました。 (2019年5月14日 11時) (レス) id: feeb4f844f (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年5月2日 17時) (レス) id: 18d6d807bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：香織 | 作成日時：2019年4月30日 19時
