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私は、みっともなく、道に蹲りながら泣いていた。
どうしよう、立てそうにない。
佐々木に迎えに来てもらう？
スマホは……。
バックに手を伸ばすが、震えて探せない。
春 「チッ。これが最後だ、アホ女。」
蹲る私の腕を乱暴に引っ張って立たせて、
抱き抱えた春千夜。
嘘、戻ってきてくれたんだ……。
しかし、
最後、という言葉がまた私の胸に突き刺さり、
涙を止めることは出来なかった。
春千夜はそのまま私のマンションまで
私を抱えて歩いた。
そして、エントランスの手前で私を降ろし、
何も言わずに去って行こうとした。
『ま、って、はる、ちよ……、』
どうしよう。立ち止まったけど、振り返ってくれない。
もう、サヨナラなの？
今謝れば、また会える？
だけど、どうしてもあの女の子の声が頭から離れず、
電話無視してごめん、の一言が出てこない。
春 「気安く名前呼ぶな。
俺の番号、消しとけよ。」
春千夜はそう言って
今度こそ立ち去ってしまった。
どうやって部屋まで辿り着いたのかよく分からないが、
気付けば冷たい玄関に座り込んでいた。
熱を持っている身体にはちょうどいいだろう。
何で私が大切にしたいと思った人は、
皆、私から遠ざかっていくの？
今度こそは、と思っていたのに。
もう、消えてしまいたい。
全てを受け入れてもらえた後だったからこそ、
今までで一番辛い。
左脚の大腿に、ギリギリと爪をたてる。
まるで、見えないのに消えない呪いだ。
……いや。
全部あの事件のせいにするのは違うな。
結局可愛げのない性格の自分のせいだ。
春千夜はもう、私の連絡先を消したのかな。
消したよね。
私も…、消さなきゃいけないんだよね……。
スマホを取り出し、震える手で電話帳を開く。
ゆっくりスクロールしていけば、さ行が出てきた。
やだなぁ。これ以上スクロールしたくないなぁ。
そして、��三途春千夜��の名前が映った瞬間、
画面がポタポタと落ちる涙で濡れていく。
ごめんね、変なお願いして。
ごめんね、可愛くなれなくて。
ごめんね、最後にありがとうも言えなくて。
素直に好きって言いたかった。
春千夜に愛される女の子になりたかった。
もう言えないけど、
私が好きって言ったら、どんな顔したのかな。
バーカ、分かってるよって、
笑ってくれたりしたのかな。
そして、春千夜の名前が消えた瞬間、
スマホが手から落ち、私の意識も消えた。
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きりん(プロフ) - ただのオタク☆さん» お待たせしておりますm(_ _)m時間未定ですが、明後日からスタート予定で準備中ですので、またどうぞご贔屓に……♡！ (2023年1月11日 21時) (
レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク☆(プロフ) - 家出もうすぐ完結かぁ！！！悲しいけどこっちの続編くるから楽しみやなぁ！！！！ってことで、待ってます！（？） (2023年1月11日 21時) (レス) @page46 id: f4bc07de09 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 継澪♪さん» いやいや、遅いなんて事はありませんよ(^^)いつもコメントありがとうございます！頑張りますね！継澪さんもね(*´꒳`*) (2023年1月11日 12時) (レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
継澪♪(プロフ) - 完結おめでとうございます！反応っちゃ遅れちゃいましたね💦言おうと思っていたんですが、忘れてました💦これからもきりんさんの小説楽しみにしているので、引き続き頑張ってください！お体にもお気を付けて！ (2023年1月10日 20時) (レス) @page46 id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 灰かぶりさん» コメントありがとうございます！また楽しんでいただけるよう頑張りますので、恋人編スタートまで少々お待ちくださいませ(^^)身体まで気遣って下さり、本当にありがとうございます！灰かぶりさんこそ、お気をつけてm(._.)m (2023年1月9日 3時) (レス) id: 11fead1de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん
| 作成日時：2022年12月22日 1時
