検索窓
今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:155,225 hit

ページ35

叫ぶようにそう言った九井は、
すでにエントランスにある監視カメラの映像を開き始めている。






春 「九井!
死んでも探し出せ!
俺が追う!」





大きな舌打ちをしてからそう叫んだ三途は、
部屋から飛び出した。






竜 「ココ!俺にも情報回せ!
今Aちゃんの家の前だから、まず寄ってみる!
隣のアイツの部屋も見てくる!!」





九 「分かった。
映像追いながら、
俺は地下のあの男に話聞きに行く!」






3人での通話状態に切り替え、
タブレットを手に九井も部屋から飛び出した。






走りながら、
およそ10分前のエレベーター近くの監視カメラの映像を
食い入るように見ていた九井は、
すぐにエレベーターから降りる彼女の姿を捉えた。






春 「オイ、九井!!まだか!!」






九 「うるせェ!黙ってろ!!」






そして彼女の歩いて行った方向にあるカメラの映像に切り替える。
それを早送りしていけば、
なんとそこに映ったのは、
Aが連絡先を交換するほどに親しくしていた自分の部下が、
彼女に話しかけ、裏口の方へ手を引く姿だった。






それを見つけた九井は、
冷静な彼に似合わず完全にブチギレ。







九 「コイツ…、殺す…!!
ユダだ!!顔写真を送る!!
三途!裏口に回れ!!」







すぐに2人へ部下の顔写真を送った九井は、
尋問の為に地下に閉じ込めていた、
Aの隣人の所へ辿り着き、
まるでどこかの派手なピンク頭の男のように
乱暴にドアを開けた。








バンッ!








男 「ヒィッ!!
誰…?何だよ、お前……。」







カチャリ……。







男 「けっ、拳銃?!
た、たた、たすけてっ!!」







九 「無駄口をたたくな。
テメェはこっちの質問にだけ答えてろ。」







眉間に拳銃を押し付けられ、
壊れた人形のように
何度も首を縦に振る若い男。







九 「お前、コイツと知り合いなのか。」







部下の顔写真を見せるが、
男は涙目で首を横に振った。






九 「嘘だったら、
タダじゃおかねぇぞ…!!」






男 「嘘じゃない!!」







頭に血が上っている九井が、
男の眉間に拳銃をさらに強く押し付けたとき、
スマホの先で竜胆が声を上げた。






竜 「ココ!ソイツが言ってるのはおそらく本当だ!」

.→←誘拐



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (201 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
444人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

きりん。(プロフ) - yumさん» この春千夜は、好きになっちゃいますよね。作者ですらそう思います。笑 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2022年12月7日 21時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
yum - いや、もう、マジで神です。春千夜、、、ヤバい、カッコよすぎる。きりん。さん天才すぎます。語彙力ゴミですみません💦 (2022年12月7日 19時) (レス) @page50 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月??_低浮上_さん» 可愛いですね!ほっこりしました(^^) (2022年12月7日 19時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
紫月??_低浮上_(プロフ) - きりん。さん» ʕ•ﻌ•ʔฅ´- はい! (2022年12月7日 14時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月??_低浮上_さん» 実は、私的にはさらに甘い展開を、この後ご用意しております!ぜひお楽しみに! (2022年12月7日 14時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月25日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。