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叫ぶようにそう言った九井は、
すでにエントランスにある監視カメラの映像を開き始めている。
春 「九井!
死んでも探し出せ!
俺が追う!」
大きな舌打ちをしてからそう叫んだ三途は、
部屋から飛び出した。
竜 「ココ!俺にも情報回せ!
今Aちゃんの家の前だから、まず寄ってみる!
隣のアイツの部屋も見てくる!!」
九 「分かった。
映像追いながら、
俺は地下のあの男に話聞きに行く!」
3人での通話状態に切り替え、
タブレットを手に九井も部屋から飛び出した。
走りながら、
およそ10分前のエレベーター近くの監視カメラの映像を
食い入るように見ていた九井は、
すぐにエレベーターから降りる彼女の姿を捉えた。
春 「オイ、九井!!まだか!!」
九 「うるせェ!黙ってろ!!」
そして彼女の歩いて行った方向にあるカメラの映像に切り替える。
それを早送りしていけば、
なんとそこに映ったのは、
Aが連絡先を交換するほどに親しくしていた自分の部下が、
彼女に話しかけ、裏口の方へ手を引く姿だった。
それを見つけた九井は、
冷静な彼に似合わず完全にブチギレ。
九 「コイツ…、殺す…!!
ユダだ!!顔写真を送る!!
三途!裏口に回れ!!」
すぐに2人へ部下の顔写真を送った九井は、
尋問の為に地下に閉じ込めていた、
Aの隣人の所へ辿り着き、
まるでどこかの派手なピンク頭の男のように
乱暴にドアを開けた。
バンッ!
男 「ヒィッ!!
誰…?何だよ、お前……。」
カチャリ……。
男 「けっ、拳銃?!
た、たた、たすけてっ!!」
九 「無駄口をたたくな。
テメェはこっちの質問にだけ答えてろ。」
眉間に拳銃を押し付けられ、
壊れた人形のように
何度も首を縦に振る若い男。
九 「お前、コイツと知り合いなのか。」
部下の顔写真を見せるが、
男は涙目で首を横に振った。
九 「嘘だったら、
タダじゃおかねぇぞ…!!」
男 「嘘じゃない!!」
頭に血が上っている九井が、
男の眉間に拳銃をさらに強く押し付けたとき、
スマホの先で竜胆が声を上げた。
竜 「ココ!ソイツが言ってるのはおそらく本当だ!」
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きりん。(プロフ) - yumさん» この春千夜は、好きになっちゃいますよね。作者ですらそう思います。笑 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2022年12月7日 21時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
yum - いや、もう、マジで神です。春千夜、、、ヤバい、カッコよすぎる。きりん。さん天才すぎます。語彙力ゴミですみません💦 (2022年12月7日 19時) (レス) @page50 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月??_低浮上_さん» 可愛いですね!ほっこりしました(^^) (2022年12月7日 19時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
紫月??_低浮上_(プロフ) - きりん。さん» ʕ•ﻌ•ʔฅ´- はい! (2022年12月7日 14時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月??_低浮上_さん» 実は、私的にはさらに甘い展開を、この後ご用意しております!ぜひお楽しみに! (2022年12月7日 14時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月25日 19時