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アジトに戻ったが、
Aちゃんも、ココもいなかった。
たまたま鶴蝶がいて、
ココはある企業との取引を切りに行ったことを知る。





昨日の幹部会で怪しいと言っていた企業。
そんな所に、
しかも相手にとって悪い話をしに行く時に、
彼女を連れていくはずはない。





やっぱりこんな時間だし、
家に帰ってるよな…。
とりあえず行ってみるか?
ただ、彼女のマンションはセキュリティががっちりで、
そう簡単には入れない。
……まぁ、面倒だが、入れないこともないけど。





また任務に出るという鶴蝶を見ながら
ダメ元でもう一度電話してみた。
すると、長いコール音の後、やっと繋がった。





竜 「良かった……。
もしもし、Aちゃん?
ごめん、寝てた?」





『りんど…、くん…?』





やっと聞こえた彼女の声は、
俺が期待していた鈴の鳴るようなそれではなかった。





ただの寝起きとは違うような、
怯えるような弱々しい声。
一度消えてくれた嫌な予感がまた膨らんでいく。





竜 「……Aちゃん?
竜胆くんだよ。
今どこにいるの?」





『……どこ……?
あ…、おうち、だよ。
…っ!
…ごめん、あの、ねぼけてて…。』





話の途中で、小さな悲鳴のようなものが聞こえた。
おそらく、手で口を押さえたんだろう。





竜 「……どした?
何かあった?」






『……ううん、なんでもないよ。
りんどうくんは…、』





竜 「Aちゃん。
何でもなくないよね?
どんな事でもいいよ、言ってごらん。
全部聞いてあげたいって言ったの覚えてる?」






『……おぼえてるっ……、



りん、ど、く…、




おねがっ…ぃ…、たす、けてっ……。』






涙声が混じった絞り出すような声に、
急いでエレベーターに向かう。
鶴蝶がついさっき降りたから、
当たり前だが今は一階に止まっていた。





何があったのかは分からないが、
このまま電話で聞くのではなく、
とにかくAちゃんの所に行かなきゃいけないと
反射的に思った。
チッ、エレベーター遅ぇな、早く来い……!






竜 「ん。今からそっち行くから、
このまま電話繋いでおこうな?


マンションに着いたら言うから、
そしたらエントランスとエレベーターホールの
セキュリティだけ外してくれる?」







『うん……、うんっ…。』

.→←接近



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きりん。(プロフ) - yumさん» この春千夜は、好きになっちゃいますよね。作者ですらそう思います。笑 嬉しいお言葉、ありがとうございます! (2022年12月7日 21時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
yum - いや、もう、マジで神です。春千夜、、、ヤバい、カッコよすぎる。きりん。さん天才すぎます。語彙力ゴミですみません💦 (2022年12月7日 19時) (レス) @page50 id: 078a32e2da (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月??_低浮上_さん» 可愛いですね!ほっこりしました(^^) (2022年12月7日 19時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)
紫月??_低浮上_(プロフ) - きりん。さん» ʕ•ﻌ•ʔฅ´- はい! (2022年12月7日 14時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月??_低浮上_さん» 実は、私的にはさらに甘い展開を、この後ご用意しております!ぜひお楽しみに! (2022年12月7日 14時) (レス) id: c098a97284 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月25日 19時

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