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ちなみに、抱いている時に、
マイキーが用意した邸宅へ移らない理由は
もちろん自白させた。
「一緒にいられる時間が多いわけじゃないから、
2人だけの内…、広さに困らない内は、
すぐそばに感じられる方がいい…。」
とのこと。
その理由もさる事ながら、
当然のように、こんな俺と家族を増やす事を
考えてくれている台詞に、
目の奥が少し熱くなったことは、
彼女は知らない。
そして、午後。
九 「Aー。用意できたかー?」
キーケースを手に取り、
玄関から声を掛けると、
洗面所からパタパタとやってくる彼女。
「ごめんね、ココくん。
お待たせしました。」
今日もふわふわのポニーテールが
揺れている。
耳元にはあの紅いピアス。
九 「可愛いから、許す。」
「あははっ、ありがとうございます。」
冗談だと思っている彼女の唇を奪えば、
「……許してくれたんじゃなかったの?」
と、頬を染めて言うA。
九 「可愛いって言ったの、
冗談だと思われてるっぽかったから、
態度で示してみた。」
「〜っ!
はい、デート!早く行きますよ…!」
九 「はいはい。くくっ。」
一体彼女はどこまで可愛いんだろうか。
まぁ、簡単に言えば、
俺の妻は、今日も世界一愛らしい。
車に乗り込み、さっそく出発。
目的地に着くまで30分ほど。
途中、助手席に乗るAが、
頭を、カクンっ、カクンっ、とさせており
今にも寝そうだったけど、
どうやら寝ないように頑張っているらしかった。
出掛ける前にあんなことをしてきたんだから、
無理もない。
着くまで寝ているように言ったが、
お出掛けデート久しぶりだから絶対寝ない、とのこと。
まぁ、5分後には夢の中で。
目的地に着いて起こしてみると、
たった15分寝てただけなのに、
この世の終わりみたいな顔してたから、
声を出して笑ってしまった。
九 「悪かったよ、起こさなくて。
Aの、気持ち良さそうに寝てる顔も好きで、
つい見惚れてた。
大丈夫だよ、
お前がまたデートに行きたいって言ってくれるなら、
幾らでも連れてくる。
……三途に仕事を押し付けて、な?」
そう言えば、
彼女はようやく顔を上げて笑ってくれた。
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!? - 笑い方が「くくっ」なの可愛いですね。 これからも応援してます! (5月2日 19時) (レス) @page50 id: 37f7d05f89 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 結菜さん» こんばんは!お返事が遅くなり申し訳ありません。結菜さん、コメントありがとうございます(^^)こちらは作者の処女作でございますので、拙い所が多かったかと思いますが、そんな風に喜んでいただけて、こちらこそ感謝です♡これからも頑張りますね! (5月4日 22時) (レス) @page6 id: 6b6f0eef09 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - こんばんは! 私初めてきりんさんのを読みました私ココの夢小説を初めて見たのがきりんさんで、すごくドキドキが止まりませんでした🥹この小説を書いてくれたきりんさんに感謝です!最後ココと結婚できて幸せでした^_^これからも頑張ってくださいね😁 (2023年5月3日 19時) (レス) @page50 id: 095a959140 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 春姫さん» 春姫さん、初めまして!この度は私の作品に目を止めて頂き、キュンキュンしていただき、ありがとうございます♡理想以上なんて、感激です!他の作品も甘めな仕上がりでございますので、ぜひぜひ♡まだまだ拙い所が多いですが、頑張りますのでどうぞご贔屓に♡ (2023年2月6日 1時) (レス) id: b6f0d8e87f (このIDを非表示/違反報告)
春姫(プロフ) - はじめまして。凄く素敵な作品で、読むのを止めることが出来ずに一気読みしてしまいました!甘々なココ、危ない時に守って欲しい、梵天メンバーとのやり取り…など、自分の理想以上の展開でとてもキュンキュンしました!!きりんさんの他の作品もまた読ませて頂きます♡ (2023年2月6日 0時) (レス) id: 0a738029e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時