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万 「久しぶり、A。」



「えっ、マイキーさん?!
何でここに…。」



万 「ココに頼まれた。
そんなことより、ほら、これ書け。
待ちくたびれて、俺ら先に書いた。」




ほら、と渡されたのは、婚姻届。
ココくん側の証人に、マイキーさん、
私側の証人に、女将さんの名前がある。



女 「ごめんね、先に勝手に書いちゃって…。
私も頼まれたんだけど、私でよかった?」



「もちろんです…!
本当に、嬉しいです…。ぐすっ…。」




九 「じゃあ、Aも書いてくれるか?
今日中に、夫婦になろう。」









その後婚姻届を書き終えると、
誰かに色々電話で指示を出しながら、
パソコンをたたくココくん。


何をしているのか、マイキーさんに聞いたけど、
すんげー難しいこと、と。


彼らにとって普通であれば、事実婚を選ぶらしい。
大変すぎて結婚は選ばないそうだ。


それを彼は、私のために捻じ曲げている。




九 「よし、問題ないはず。
あとは承認待ちだな。


女将。」



女 「はい、かしこまりました。
Aさん、こちらへどうぞ。」



「えっ、はい…。えっ?」



私は女将さんに手を引かれ、部屋を出た。
ココくんは何も言わずに、笑って手を振っていた。















そして、およそ1時間後。
ココくんとマイキーさんの待つ部屋へ戻ってきた。


女将さんが、部屋の扉をノックして、
ココくんが短い返事をして扉を開ける。




九 「…綺麗だ。
A、よく見せて。」


万 「おー、すげ。俺、初めて生で見た。」




部屋に戻った私は、
ウェディングドレスを着ていた。





女将さんが連れて行った先には、
真っ白なドレスが一着あった。
…そう、ウェディングドレスだ。


それを、女将さんが丁寧に着せてくれた。
娘を嫁に出す気分だわ、と、言われ、
女将さんの黒の留袖の意味に気づいた。


黒の留袖は、新婦の母親の正装。
…私はまた泣きそうだった。



ドレスは、もちろんココくんが選んだらしい。
美しいけど、可愛さもある、素敵なドレスだった。
髪をアップにしてもらい、
ティアラとベールを着けてもらった。







「ココくんは…、
今日私を何回泣かせたら気が済むの?」



九 「まぁ、可愛いからいいンじゃねェか?」



「…ぐすっ、…愛してる…!」



九 「俺も。愛してるよ。」





そこには、幸せしかなかった。

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設定タグ:九井一 , 梵天 , 東京リベンジャーズ   
作品ジャンル:恋愛
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!? - 笑い方が「くくっ」なの可愛いですね。 これからも応援してます! (5月2日 19時) (レス) @page50 id: 37f7d05f89 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 結菜さん» こんばんは!お返事が遅くなり申し訳ありません。結菜さん、コメントありがとうございます(^^)こちらは作者の処女作でございますので、拙い所が多かったかと思いますが、そんな風に喜んでいただけて、こちらこそ感謝です♡これからも頑張りますね! (5月4日 22時) (レス) @page6 id: 6b6f0eef09 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - こんばんは! 私初めてきりんさんのを読みました私ココの夢小説を初めて見たのがきりんさんで、すごくドキドキが止まりませんでした🥹この小説を書いてくれたきりんさんに感謝です!最後ココと結婚できて幸せでした^_^これからも頑張ってくださいね😁 (2023年5月3日 19時) (レス) @page50 id: 095a959140 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 春姫さん» 春姫さん、初めまして!この度は私の作品に目を止めて頂き、キュンキュンしていただき、ありがとうございます♡理想以上なんて、感激です!他の作品も甘めな仕上がりでございますので、ぜひぜひ♡まだまだ拙い所が多いですが、頑張りますのでどうぞご贔屓に♡ (2023年2月6日 1時) (レス) id: b6f0d8e87f (このIDを非表示/違反報告)
春姫(プロフ) - はじめまして。凄く素敵な作品で、読むのを止めることが出来ずに一気読みしてしまいました!甘々なココ、危ない時に守って欲しい、梵天メンバーとのやり取り…など、自分の理想以上の展開でとてもキュンキュンしました!!きりんさんの他の作品もまた読ませて頂きます♡ (2023年2月6日 0時) (レス) id: 0a738029e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時

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