extra.5)マイキーの祝儀 ページ30
ココくんとお付き合いを始めて、約2年。
私にはココくんに秘密にしていることが
たった1つだけある。
ホテルのお客様に拉致された事件以降、
マイキーさんは、1〜2か月に1回くらいのペースで
医務室にいらっしゃっていた。
ココくんは、
マイキーが誰かに懐くなんて…。
と、本当に不思議がっていた。
けど、違うよ、ココくん。
マイキーさんが大事にしてるのは、ココくんの方。
だから、ココくんが大切にしている私のことも
気にかけてくれているんだと思う。
…まぁ、鯛焼きは本当に好きみたいだけど。
ココくんに秘密ができたのは約1年前。
さくら堂から季節限定の鯛焼きが発売された日のこと。
以前から、発売されたら一緒に食べましょうね、と、
マイキーさんと約束していた。
万 「…A、いる?」
「あっ、マイキーさん。こんばんは。
どうぞこちらへ。
今、誰もいないので。」
万 「ん。いい匂い、する。」
「はい、どうぞ。」
マイキーさんがくるのはいつも夜遅く。
私が夜勤の日だけ。
2人でお茶と和菓子を食べるだけの、
ほのぼのとした時間が流れる。
万 「んむ……もぐ…、まぁ、悪くはない。
…でも普通のが1番だな。」
「やっぱり普通は無敵ですよね。
そういえば、今日はお一人ですか?
三途さんは?」
万 「部下が外にな。三途も後から来る。
…ところでA、聞きたいことがあるんだけど。」
「はい、何でしょう?」
万 「ココから、俺たちの仕事について聞かされているか?」
「い、え……詳しくは…。
ココくんは経理のようなお仕事としか。」
万 「そうか。」
知っているか聞かれた時、一瞬ピクリと身体が揺れたことを、
目の前の彼はきっと見逃していない。
そう、私はほとんど聞かされてはいなかった。
だが、何となくは察していた。
まず何と言っても、
ホテル近くの繁華街で、数人の男の人たちに
連れ去られた時。
その人たちが、一般人ではないことはすぐ分かった。
そんな人達から、私は助け出されたのだ。
皆さんの派手な髪色もそう。
芸能人か、アパレル関係の方でもない限り、おかしい。
普通の会社勤めなんて、到底無理がある。
そして、たまに医務室に来る三途さん。
ジャケットで隠しているが、
中のワイシャツに血液が付着していることが度々。
最初、本人が怪我していると思い、
手当てしますよ、と言ったら、
何言ってんだ、俺怪我なんかしてねェけど、と。
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!? - 笑い方が「くくっ」なの可愛いですね。 これからも応援してます! (9時間前) (レス) @page50 id: 37f7d05f89 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 結菜さん» こんばんは!お返事が遅くなり申し訳ありません。結菜さん、コメントありがとうございます(^^)こちらは作者の処女作でございますので、拙い所が多かったかと思いますが、そんな風に喜んでいただけて、こちらこそ感謝です♡これからも頑張りますね! (5月4日 22時) (レス) @page6 id: 6b6f0eef09 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - こんばんは! 私初めてきりんさんのを読みました私ココの夢小説を初めて見たのがきりんさんで、すごくドキドキが止まりませんでした🥹この小説を書いてくれたきりんさんに感謝です!最後ココと結婚できて幸せでした^_^これからも頑張ってくださいね😁 (2023年5月3日 19時) (レス) @page50 id: 095a959140 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 春姫さん» 春姫さん、初めまして!この度は私の作品に目を止めて頂き、キュンキュンしていただき、ありがとうございます♡理想以上なんて、感激です!他の作品も甘めな仕上がりでございますので、ぜひぜひ♡まだまだ拙い所が多いですが、頑張りますのでどうぞご贔屓に♡ (2023年2月6日 1時) (レス) id: b6f0d8e87f (このIDを非表示/違反報告)
春姫(プロフ) - はじめまして。凄く素敵な作品で、読むのを止めることが出来ずに一気読みしてしまいました!甘々なココ、危ない時に守って欲しい、梵天メンバーとのやり取り…など、自分の理想以上の展開でとてもキュンキュンしました!!きりんさんの他の作品もまた読ませて頂きます♡ (2023年2月6日 0時) (レス) id: 0a738029e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時