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蘭が店に戻ると、そこにいたのは、
まるで別人のA。
いつもの優しげな雰囲気は一変。
マットな白い肌、艶感のある赤みの強いアイシャドウ、少し垂れ目に見えるアイライン。
妖艶な雰囲気だ。
それに加えて、ボディラインが分かる、ショート丈のチャイナドレスは、
デコルテこそ隠されているものの、
大胆なスリットが入っている。
上品で優雅なのに、妙に色っぽい。
…ついつい蘭が言葉を失って見入ってしまうほどには。
蘭 「…これは、蘭ちゃん、ココちゃんに殺されるかも…。
まっ、その時は三途のせいにしよっと。
それじゃ、行こうかー。」
「…?あっ、はい。」
どうぞ楽しい時間を、とにっこり笑って言ったスタッフに
お礼を言って、ぺこりと頭を下げる彼女。
緊張した様子で着いてきた。
Aちゃんを連れてやって来たのは、
とある大きなホテル。
顔パスで中へ。
どんどん中に進み、
会場となっているホールの前。
そこで振り返り、Aちゃんを見る。
そして小首を傾げる彼女に一言。
蘭 「はい、ここね、行ってらっしゃーい。」
一瞬間があった後、
大きな目が落ちそうなほど見開かれる。
「……え?いってらっしゃ、い?
ええ?ら、蘭さんも一緒じゃないんですか?!」
蘭 「んー、そうしたいのは山々なんだけどね、
ほら、せっかくのパーティーなのに、
殺されたくはないしねー。」
「…はい?」
蘭 「大丈夫!
今日ココちゃんは急遽出席で、
パートナーは誰もいないはず!
もう中にはいるみたいだから、ねっ!
そこの君、彼女を中にご案内して。」
「えっ?!本当に?ちょっ、蘭さん!」
蘭 「楽しんできてね〜」
本当は、今夜は妖艶に変身している彼女をエスコートしたかった蘭だが、
九井に殺されるのが目に見えているので、大人しく引き下がった。
蘭 「さすがにパーティーであの回し蹴りは喰らいたくないからなー。」
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!? - 笑い方が「くくっ」なの可愛いですね。 これからも応援してます! (3時間前) (レス) @page50 id: 37f7d05f89 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 結菜さん» こんばんは!お返事が遅くなり申し訳ありません。結菜さん、コメントありがとうございます(^^)こちらは作者の処女作でございますので、拙い所が多かったかと思いますが、そんな風に喜んでいただけて、こちらこそ感謝です♡これからも頑張りますね! (5月4日 22時) (レス) @page6 id: 6b6f0eef09 (このIDを非表示/違反報告)
結菜 - こんばんは! 私初めてきりんさんのを読みました私ココの夢小説を初めて見たのがきりんさんで、すごくドキドキが止まりませんでした🥹この小説を書いてくれたきりんさんに感謝です!最後ココと結婚できて幸せでした^_^これからも頑張ってくださいね😁 (2023年5月3日 19時) (レス) @page50 id: 095a959140 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 春姫さん» 春姫さん、初めまして!この度は私の作品に目を止めて頂き、キュンキュンしていただき、ありがとうございます♡理想以上なんて、感激です!他の作品も甘めな仕上がりでございますので、ぜひぜひ♡まだまだ拙い所が多いですが、頑張りますのでどうぞご贔屓に♡ (2023年2月6日 1時) (レス) id: b6f0d8e87f (このIDを非表示/違反報告)
春姫(プロフ) - はじめまして。凄く素敵な作品で、読むのを止めることが出来ずに一気読みしてしまいました!甘々なココ、危ない時に守って欲しい、梵天メンバーとのやり取り…など、自分の理想以上の展開でとてもキュンキュンしました!!きりんさんの他の作品もまた読ませて頂きます♡ (2023年2月6日 0時) (レス) id: 0a738029e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時