. ページ48
店 「よォ、竜胆。
……随分いい女連れてるじゃねーか。
珍しいな、ここに女連れてくるなんて。」
竜 「うるせーな、
余計なこと言ってねーで
さっさと料理持って来い。」
店 「ハイハイ。
いらっしゃい、美人さん。
俺、竜胆の昔馴染み。よろしく。」
『初めまして。
こちらこそよろしくお願いします。』
竜 「Aちゃん、
コイツ料理の腕は間違いないけど、
めっちゃ軽いから
よろしくしなくていーよ。」
店 「……え、お前がそれ言う?
ま、いーや。美人さんに特別美味いもん食わしてやるよ。
待ってな。」
程なくして戻ってきたソイツは、
テーブルに料理を並べていく。
フグ刺し、フグの土瓶蒸し、
手毬寿司に、箸休めの小鉢が2つ。
『うわぁ…、お刺身美味しそう。
手毬寿司、可愛いですね、竜胆くん。』
竜 「そーだな。」
後ろでニヤニヤしている奴のことは
気になるけど、
Aちゃんが喜んでるのが1番。
……やっぱ、うぜぇな。後で一発殴って帰ろ。
店 「苦手なもんは無い?」
『はい、大丈夫です。
どれもとっても美味しそうです。
ありがとうございます。』
店 「あらま、いい子。
こりゃ竜胆には勿体ねーな。
……俺にしとかない?」
やっぱ今殴っとくか。
竜 「オイ、いい加減に…、」
『ふふふっ、竜胆くんのお友達、
冗談が上手くて、楽しい人だね。』
思わず、俺も後ろのバカも、ポカン。
……はっ。ざまみろ、相手にされてねぇの。
竜 「だとよ。
ほら、冗談が上手いオトモダチさん?さっさと下がれ。」
店 「ハイハイ。また後でな、Aちゃん。」
竜 「コラ、名前で呼ぶな。」
俺の言葉にソイツはニヤッとして
部屋から出て行った。
ようやくゆっくりメシを食い始める。
あんな奴だけど、料理はマジで美味い。
Aちゃんも、
ずっと顔を緩ませて料理を食べている。
口に合ったらしい。
……頬っぺた膨らんでる。小動物みてー。
さっきの綺麗な笑顔の時とはまた違って、
ほんとに……。
食べながら、色々話した。
仕事のことだけじゃなく、
どんな事が好きとか、昨日何食べたとか。
そんなくだらない事を話してんのも、
ハニトラや、キャバ嬢とだと怠くて仕方ないが、
彼女が相手なら、全然苦じゃなかった。
……むしろ、
もっと、Aちゃんことが知りたい…、なんて。
487人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» がんばります!ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな?疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - いや…すきで読んでるんで!!!キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、? (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです! (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時