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何か閃いた九井が、慌てて自室へ戻って行った。
その後を3人が追う。
竜 「おい、ココ?」
九 「それかもしれねェ…!」
そう。事態は、竜胆の三途への言葉をきっかけに動き出していく。
九 「いいか。
例えば、婚活に潜り込んで、ちょうどいい女を探す。
結婚をチラつかせて同棲に持ち込み、
仕事を辞めさせたり、
家を引き払わせれば。
基本的に誰も不審には思わねェ。」
蘭 「…たしかに…。」
九 「婚活なら、ある程度相手の情報がすぐ分かる。
そのまま婚活でターゲットを探しながら、
使えそうな奴がいれば、
そいつにちょうどいい相手を
紹介させてもいい。」
春 「…たしかにそれなら、
都合の良い一般人を選べる確率が高ェな。
…男をどう探す。」
蘭 「おいおい、No.2様よォー。
男から探すンじゃねェ。
こういう時あたるなら、女、だ。」
蘭はニヤっと笑って続ける。
蘭 「紹介だの何だのしたがる、
お節介な女ってのは、
女の中ですぐ有名になる。
婚活パーティーともなれば、
なおさら目立ちたがる様な女が、必ずと言って良いほど出てくる。
ソイツらと接触して、
大人しい女がタイプとかほざいて、
紹介を頼んできた男がいなかったか、聞きゃいい。」
九 「ああ。
もし当たれば、
ペラペラ喋ってくれるだろうよ。
自分のおかげで婚約して、
寿退社した奴がいるとかなァ…?」
パソコンで近々行われる婚活パーティーを
検索し始める九井。
すると、今日これから行われるものが2件ヒットした。
竜 「まぁ、兄貴と俺が適任…か?」
蘭 「仕方ねェーなー?
ツラ割れてる可能性も考えて、
変装でもすっかー。
ココ、情報まとめて送っといてー。
必要なモンの準備もたのんだー。
あ、No.2ー?」
蘭の言葉に九井は黙って頷き、
その婚活パーティーに2人を潜り込ませるべく、
会員情報の偽造を始めた。
そして蘭に呼ばれた三途は
睨みつける様に蘭を見る。
春 「あ゛?!」
蘭 「お前は受付嬢と、末永く仲良くなー。ククッ。
行くぞ、りんどー。」
竜 「あぁ。今、部下に車回させてる。」
春 「…てめーら、俺が変装手伝ってやるよ…。
脳天ぶち抜いてやらァ!!」
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きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» がんばります!ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます!このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな?疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね! (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月_siduki??_(プロフ) - いや…すきで読んでるんで!!!キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、? (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月_siduki??_さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです! (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん。 | 作成日時:2022年11月5日 18時