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あの後男は部屋から出ておらず、
現在深夜24時過ぎ。
真っ暗な部屋の中、男はひとりベッドで眠っていた。
が、何かの気配に気づき、目を開ける。
…しかし、時既に遅し。
カチッ…。
春 「やっと会えたなァ？大先生よォ。
俺たちのシマで、ずいぶん面白ェことしてくれたじゃねェか。」
ベッドの横に立ち、男の額に拳銃をつきつける三途。
正面には同じく拳銃を構える竜胆。
寝室の扉の前には、腕を組んでその様子を見る蘭。
男は全てを悟り、呆気なく投降した。
捕まえて、拷問にかけてみれば、
闇医者の頃の、贅沢な生活を取り戻すために、
また、組織を潰した梵天への恨みから、
梵天のシマで稼いでやろうと思った、
と、あっさり白状。
部屋をひっくり返すように隈なく調べたが、
顧客リストのようなものが中々見つからず、
パソコンやスマホなどの電子機器を全て押収した。
そして彼女の方はというと、
三途らが部屋に踏み込んだとき
寝室にもリビングにも姿がなかった。
寝室にいた��大先生��を
三途が部下に引き取らせ指示を出している間、蘭と竜胆は、彼女を探す。
蘭 「いたかー？りんどー。」
竜 「いや、………ん？」
竜胆が小さな寝息に気付いた。
聞こえてきたのは、キッチンから。
奥の壁に背中を預けて、
膝を抱え蹲る小さな影。
竜 「…おい…、おき…。」
起きろよ、と言いかけた時、
彼女の身体が倒れて、顔が月の光に照らされた。
長い睫毛、
すっと通った鼻筋、
ぽってりとした唇は、薄らと開いている。
目尻の辺りが赤紫色になっているのは、
もちろん化粧ではなく、
内出血。
額には、どこかにぶつけたような痕。
少し深めの傷になってしまっている。
そして、顔中の所々に乾いた血液がこびり付いていた。
思わず腫れた頬に手を伸ばし、
そっと撫でると、
彼女がピクリと動いたが、目は醒さなかった。
蘭 「お。いた…、か。
せっかくの美人が、台無しじゃねェか…。
………竜胆、連れて来い。
マイキーの命令だ、女には事情を聞かなきゃならねェ。」
蘭も、彼女の姿の悲惨さに、
思わず一瞬言葉を詰まらせ、眉間に皺を寄せたが、
すぐに竜胆に声を掛け直す。
竜胆は無言で頷くと
彼女を優しく横抱きにし、歩き出した。
蘭は、躊躇なく女を抱き上げた弟に苦笑いしつつ、後を追った。
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きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» がんばります！ではでは(^^) (2022年11月15日 17時) (
レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月＿siduki??＿(プロフ) - 頑張ってください(ง •̀_•́)ง (2022年11月15日 17時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！このコメント欄でのやり取りを繋がってるって言うのかな？疎くてすみません…(^_^;)今作も楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2022年11月15日 16時) (レス) id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
紫月＿siduki??＿(プロフ) - いや…すきで読んでるんで！！！キリンさんとは…本当に繋がりたいです((繋がってるのかな、？ (2022年11月15日 16時) (レス) id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん。(プロフ) - 紫月＿siduki??＿さん» 紫月さん、こんにちは。ありがとうございます。お手隙な時にでも、気軽にお読み下さると嬉しいです！ (2022年11月15日 16時) (レス) @page23 id: 8c61cff3a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きりん。
| 作成日時：2022年11月5日 18時
