いや、それどなた ページ2
そこには魔女を筆頭に、美人女子社員が数名。
あらやだ、なんかこの光景懐かしい。
………ええ。分かっていますとも。
仲良くランチ会な筈がない。
絶対にあほ千夜絡みだ。
アイツ、一体何しでかしたのよ!!
「惚けんじゃない、の!
S証券に知り合いいるなんて、聞いてないわよ!
しかも超イケメンって言うじゃない。
とっとと紹介しなさい。」
魔女の言葉に、うんうんと頷く受付嬢。
はい?……S証券?
『いや、そこに私知り合いいませんけど。
……あの、どんな人です?』
受 「スラッとしてて、スーツをビシッと着こなしていてて…、」
『はい。』
受 「丁寧な口調で、
いかにも良いところの育ちって感じで…、」
『………はい。』
受 「物腰柔らかなのに、
色気もすごくて、
笑顔が素敵な男性でした……!」
『……………はい?』
え、どなた?!
丁寧で物腰柔らか?!
笑顔が素敵?!
口調は常時最悪がもはや自慢みたいな奴じゃなく?
笑顔?にやにやした顔の間違いでしょ!
……え、今回は別人かな。
私、Aさんがいるか直接聞かれたんですからね、
なんて言われても、
今回は、違うんじゃ……と、
知り合いを頭で思い浮かべる。
『本当にS証券に知り合いなんて…、』
「往生際が悪いわよ、A。」
そう言った魔女は、受付嬢を見て頷いた。
すると受付嬢は、私にスマホの画面を見せてきた。
それはある人物の後ろ姿。
『………。』
いや、やっぱりアンタか!
髪色は違うけど、多分間違いない。
……そういやアイツ、家に連れてきた女の子に、
なんか猫被って声掛けてたっけ。
もう、ほんっと、何やってくれてんのよ!!
「さあ、誰?このイケメンは!
紹介しなさい!」
部 「ん?コレ、俺の昔の取引先の人だよ。」
「田中……?
え?昔の取引先?」
部 「そう。その時、俺も外だったんだけど、
Aさんが人事交流でいないの忘れてて、
彼女を訪ねてくれって言っちゃったんだ。
しばらく東京を離れるそうでね、
挨拶に手土産を持ってきてくれたらしいんだけど、
会えなくて残念だったよ。」
え?部長…?部長ー!!
社内一のモテ男の言葉に、
魔女軍団の士気が一気に削がれていく。
そう!この本物の爽やかイケメンの方が
何倍も皆さんにお似合いですよ!
……春千夜は、まぁ…私のだし……。
こうして部長のファインプレーにより、
魔女軍団は去って行った。
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きりん(プロフ) - ちいさん» 作者もそう思いつつ、書いてます( ; ; ) (2023年1月24日 6時) (レス) @page49 id: 50a8b891d8 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 早く助けてあげて〜(>_<) (2023年1月24日 2時) (レス) @page48 id: dc2461d50b (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - 継澪♪_ほぼ無浮上_さん» 春千夜が彼氏だと、色々インパクト強すぎて、いない時、考えちゃうかなーと思い、あんな感じになりました(笑)可愛いって、言ってもらえて嬉しいです!!( ; ; ) (2023年1月21日 21時) (レス) id: 50a8b891d8 (このIDを非表示/違反報告)
継澪♪_ほぼ無浮上_(プロフ) - ずっと春ちゃんのこと考えてる夢主ちゃん可愛い!早くあえるようになれー! (2023年1月21日 18時) (レス) @page40 id: 6f5f0e8f06 (このIDを非表示/違反報告)
きりん(プロフ) - ちいさん» そう言っていただけるなんて、本当に光栄です!!恋人編にはもう少しココくん出す予定なので、楽しみにしていて下さると嬉しいです(*゚▽゚*) (2023年1月18日 4時) (レス) id: ee22706dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きりん | 作成日時:2023年1月13日 9時